仙台市内の学校給食メニューを日替わりで提供する「学校給食フェア」が1月16日、仙台市役所(仙台市青葉区国分町3)本庁舎地下1階の食堂で始まった。
初日は営業開始から20人ほどの列ができ、11時の回の30食は早々に売り切れた
現在、小学校・中学校・中等教育学校(前期課程)・特別支援学校・定時制高校の186校で単独調理校方式、共同調理場方式および親子方式による完全給食を行っている仙台市。市教育委員会は2013(平成25)年度から、市民に食育と学校給食への関心を高め理解を深めてもらおうと1月24日~30日の「全国学校給食週間」に合わせて学校給食フェアを行っている。
市健康教育課給食事業係の職員は「給食を懐かしんで足を運んでくださる方、献立提供校の地域の方々や大学生の方など幅広い年代の方々が、当時の給食への思いを回想しながら楽しんで食べている様子で、毎年連日早々に完売している」と話す。
今回は「宮城の食材てんこ盛り!!~なつかしの学校給食~」をテーマに、地元宮城の食材を使った給食を提供する。「今では貴重な鯨肉や給食では最近食べられるようになったモウカザメを使った献立、三陸産のワカメや亘理で収穫されたリンゴなどを使った献立を提供することで、児童生徒が宮城の豊かな農水産物についての知識をより深めることにつながっている」と話す。
献立は、17日=ごはん、クジラと大豆の揚げ煮、曲がりネギと豚肉のみそ炒め、うーめん汁、果物(将監東中)、18日=ホヤごはん、大豆と小魚の揚げ煮、豚汁、果物(西多賀小)、19日=麦ごはん、モウカザメのごまみそかけ、宮城県産ワカメのサラダ、かきたま汁、果物(人来田小)、20日=まめめし(ごま塩)、ささかまぼこの磯辺揚げ、いもの子汁、ずんだ団子(川前小)。学校給食の雰囲気を感じられるようにと、おかずや汁物は実際に使っている食器や容器で提供する。主食やおかずの量は中学生用の分量で、牛乳が付く。
期間中、本庁舎1階ロビーで学校給食の歴史や学校における食育の取り組みについての展示も行う。担当者は「学校給食は食に関する知識や望ましい食習慣、地産地消や伝統的な食文化について理解を深めることができるようさまざまな工夫を凝らしている。学校給食の歴史や各学校での学校給食を通じた食育の取り組みなどを展示しているので、食べて、見て、現在の学校給食を知ってもらえれば」と呼びかける。
価格は各550円。提供時間は11時~、12時~。各回30食限定。今月20日まで。