仙台商工会議所主催の「新商品・新サービス合同プレス発表会」が11月10日、仙台駅前の「TKPガーデンシティ仙台」で開かれた。
商品開発支援や商談会開催を通じ、小規模事業者や中小企業者の販路開拓支援を行う仙台商工会議所。「優れた商品を開発したにもかかわらず広報が不慣れな事業者や経費に限りがあり広告宣伝が難しい事業者を支援する」ことを目的に、2020年度から「新商品・新サービス合同プレス発表会」を開いている。
この日は、参加企業のスマッシュ(宮城野区)が9月に受注販売を始めた発送用段ボール箱「SMART CARTON(スマートカートン)ふるさと」を紹介した。同社が2020年から展開する「スマートカートン」の新シリーズで、剛性の高いミカン箱型段ボールを採用することで、農産物や加工食品を発送する用途に活用できる。内側にイラストや写真などフルカラー印刷のデザインを施せるのが特徴。
同社営業企画の押野真菜さんは「新型コロナウイルスの影響で、『通信販売を始めたものの、お客さまとのコミュニケーションがだんだん希薄になってしまった』『顔を合わせることができないので商品の魅力や思いが伝わっているのか分からない』といった話を聞く機会があり、パッケージメーカーとしてこのような問題を解決したいと思った」と話す。「より多くの事業者さまとお客さまをつなぐ一助となるような箱として利用してもらえれば」とも。
当日はこのほか、老舗自家焙煎(ばいせん)コーヒー店を「varm COFFEE & BAKERY/RESTAURANT」としてリニューアルオープンした「カリブコーヒー」、「味噌(みそ)からあげ」の通信販売を始める「からあげの匠(たくみ)」をフランチャイズ運営する「元気と情熱」、無線LANで音楽を飛ばす新技術「ミュートラックス」を開発した「ミューシグナル」(以上青葉区)が参加した。
仙台商工会議所の経営支援グループ担当者は「新型コロナウイルス感染拡大に伴い多くの事業者が厳しい経営環境に置かれている。本事業により参加事業者の新商品・新サービスが全国に広く周知され、販路拡大につながれば」と期待を寄せる。