公益社団法人ACジャパン(東京都中央区)の創設50周年広告展が現在、東北電力グリーンプラザ(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-225-2969)アクアホールで開かれている。
1971(昭和46)年に関西公共広告機構として創設されたACジャパン。公共のための広告を通じて社会の役に立つメッセージを届け、世の中を良くしたいと、さまざまな広告キャンペーンを展開。公共マナー、環境問題、命の大切さ、親子のコミュニケーションといった時代を超えた普遍的なテーマから、いじめ、ネットモラル、防災など時代・世相を反映したものまでを対象に、作品数は800を超える。
同展では、創設50周年を昨年迎えたことを記念して企画し、50年にわたるACジャパンの活動や歴史、代表的な作品をパネルや映像で紹介する。9月の大阪会場を皮切りに、名古屋、広島、福岡、仙台、那覇、札幌、東京の全国8カ所を巡回する。
「公共心の喚起(淀川長治)」(1971年、テーマ=公共マナー)、「ジコ虫、増えてます!」(1999年、公共マナー)、「いじめ、カッコ悪い(前園真聖)」(1996年、教育)、「夏目雅子」(2003年、骨髄バンク)、「あいさつの魔法。」(2010年、あいさつの励行)、「こだまでしょうか」(同、コミュニケーション)など、これまで制作・発信した公共広告作品の中から代表作や話題作約250点を年代ごとにパネルやCM映像で紹介する。
東北エリアで展開する「地域キャンペーン」、大規模災害時の「臨時キャンペーン」、NHK共同キャンペーン、「ACジャパン広告学生賞」の作品も紹介。「寛容ラップ(不寛容な時代~現代社会の公共マナーとは」「HELLO 地域猫!(日本動物愛護協会)」など、現在放映・掲載している作品のポスターも展示する。
来場した40代女性は「年代ごとに展示されているので、その時代に起きていたことや伝えたいことが変化しているのが分かって面白い。記憶に残っている作品も多くて、特に震災後にずっと流れていた『あいさつの魔法。』のCM映像を見て当時を思い出した」と話していた。
開催時間は10時~18時(最終日は14時まで)。入場無料。今月23日まで。