「おむすび屋べにすずめ」(仙台市青葉区柏木1、TEL 022-727-2526)がオープンして2カ月がたった。
15年ほど前に東京・目黒でおむすび専門店を営んでいたという店主の本荘千枝さんが7月7日に開いたおむすびのテイクアウト専門店。コメは登米産「環境保全米ササニシキ」を使う。「おいしいのが一番の理由だが、JAみやぎ登米の環境保全米への取り組みが興味深く、応援したい気持ちもあった」と本荘さん。のりは松島産で、総菜にも県産の食材を使う。
ケイ藻土とステンレスでできたかまどと羽釜で炊飯する。「硬くもやわらかくもなく、ふっくらとした炊き上がり」を意識して炊いたご飯を、「握るというより、ただ形を整える」ようにしておむすびに仕上げる。「特にのりを巻くおむすびは、のりがだんだん締まってくるので、のりに握ってもらっている感じ」とも。
「しお」(120円)、「玄米(ごましお)」(130円)、「うめ」「おかか」「梅しそちりめん」「野沢菜ちりめん」(以上150円)、「ばっけ味噌(みそ)」(160円)、「べにざけ」「角煮マヨネーズ」「ちりめん山椒(さんしょう)」(以上170円)など、白米・玄米・黒米合わせて19種類をそろえる。一番人気は「べにざけ」で、次が「角煮マヨネーズ」。今後は季節ごとに期間限定商品も展開する予定。
卵焼き(小130円、大350円)、切り干し大根、浅漬け(以上、小140円、大380円)、「おそうざい3種詰め」(320円)、豚の角煮(2個380円、5個920円)などの総菜や、白米・玄米・ハーフ&ハーフのご飯が選べる「べにすずめ弁当」(830円)も用意する。
客単価は500円前後。近隣の住民や会社員をはじめ、子どもや高齢者の利用も多く、リピーターも付いた。おむすびは1日約170個売れているという。
本荘さんは「おコメがおいしいという声が多く、私と同じくササニシキファンという方もいて、心強く思っている。お客さんのそうした声がいずれササニシキの生産を支える力になれば」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~17時(おにぎりがなくなり次第終了)。日曜、月曜、月1回火曜定休。