「和モダンおむすび」のテークアウト専門店「おむすび山咲」(塩釜市、TEL 070-8426-4171)がオープンして1カ月がたった。場所は国道45号線沿い。
仙台市内でアパレル催事とマルシェイベントを運営していた相澤舞美さんが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントの中止や縮小が相次いだことから、生活様式の変化に対応した事業に転換。1月16日にオープンした。相澤さんは「コロナ関連での飲食業の厳しさはメディアで拝見していたが、日中働く方にランチは必要だと思った。時代背景に沿う形でテークアウト専門とし、老若男女に愛されるおむすびを提供することに決めた」と話す。
国内のコメ消費の低下傾向も鑑みて、「日本のファストフードであるおむすびをもっと手軽でおしゃれに食べてもらおう」と、豊富な食材を組み合わせた「和モダンおむすび」として売り出す。手土産にも利用してもらえるようにと、ロゴやパッケージにも力を入れた。
ご飯はガス釜で炊いた宮城県産米「ひとめぼれ」、のりは塩釜・浦戸諸島産を使う。コンセプトは「どこから食べてもおいしいおむすび」で、具材を全体に満遍なく入れた「スタンダードなおむすび」と、食感や組み合わせも楽しめる「まぜおむすび」を用意する。「大抵のおむすびは具材が真ん中に少しだけしか入っておらず、『全部に具材が入っていれば、最初から最後までおいしいのに』という主観から生まれたおむすび」と相澤さん。
油揚げとネギを入れた「きつね」、昆布のつくだ煮にすり黒ごまをまぜた「黒ごまこんぶ」(以上173円)、一番人気の「しゃけ」、クリームチーズと枯節を合わせた「おかかくりーむ」、厚切りベーコンとコーンが入った高菜のまぜおむすび「高菜ベーコン」(以上194円)、プリプリとした食感のエビと枝豆をまぜた「海老(えび)枝豆」(216円)など、約10種類をラインアップ。日替わりや季節限定メニューも用意する。
塩釜のワカメや藻塩を使ったわかめスープ(150円)や、笹(ささ)かまぼこを使った食べ歩きグルメ「笹竈(ささかま)揚げ」(250円)も提供。おむすびとわかめスープ、笹竈揚げがセットになった「桜セット(おむすび1つ)」(550円)、「山咲セット(おむすび2つ)」(660円)も用意する。
客単価は1,200円。オープンから1カ月がたち、「市内外から幅広い層の方に来店いただいている」という。平日は約110個、休日は約150個を売り上げ、閉店時間前に完売になる日も多い。相澤さんは「この時代背景で飲食業界が厳しい中、オープンから連日たくさんの利用を頂き大変感謝している。みんなに愛される『おむすび』を通じて、地域のにぎわいに貢献できる店になれるよう頑張っていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~15時(売り切れ次第終了)。木曜定休、土曜・日曜不定休。