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岩沼と登米の企業が「ジャパン・フード・セレクション」受賞 消費者が審査

(右から)にしき食品の「ガーリックシュリンプカレー」「レモンクリームチキンカレー」、マルニ食品の「めんのマルニ 飯田商店監修しょうゆらぁ麺」

(右から)にしき食品の「ガーリックシュリンプカレー」「レモンクリームチキンカレー」、マルニ食品の「めんのマルニ 飯田商店監修しょうゆらぁ麺」

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 日本フードアナリスト協会(東京都千代田区)が主催する「ジャパン・フード・セレクション」が11月15日に発表され、にしき食品(岩沼市)の商品がグランプリと金賞、マルニ食品(登米市)の商品が金賞を受賞した。

「レモンクリームチキンカレー」調理イメージ

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 ジャパン・フード・セレクションは、消費者が食品・食材などを評価・認証する制度。食の情報についての検定試験に合格したフードアナリスト資格者約2万人が審査に関わり、味だけでなく商品の話題性やネーミング、パッケージのデザイン、扱いやすさなど、100に及ぶ審査項目で賞を決定する。2013年10月に初開催され、今回で45回目。

 グランプリを受賞したにしき食品の「レモンクリームチキンカレー」(180グラム、400円)は、「香りがよくフレッシュ感が特長」というシチリア産レモンの皮・果汁とクリームを合わせ、マイルドで爽やかな味わいに仕上げたレトルトカレー。審査員からは「幅広い客層を意識した優しい味わいと心地よい酸味を感じさせる」「化学調味料、着色料、香料不使用。子どもにも安心して提供できる」と評価された。

 「ガーリックシュリンプカレー」(同、380円)は、ハワイ料理「ガーリックシュリンプ」から着想を得た商品で、ニンニクの香りとタマネギの甘みを生かし、エビのうま味を詰め込んだ。審査員からは「エビとガーリックの香りが良い」「味に深みがあり、バランスが取れた味わいでおいしい」などの評価を得た。

 どちらも同社が「ごちそうレトルト」をコンセプトに2019年から展開するブランド「NISHIKIYA KITCHEN」の商品で、ラインアップ中で人気1位、2位の商品だという。同社広報担当の長坂歩美さんは「私たちが特に力を入れている、使用する水や食材など素材のこだわりについて評価いただきうれしい。生活様式が変わり自宅で過ごす時間が増えているかと思うが、これからもおうちで手軽に楽しめる商品を作り続けていきたい」と話す。

 金賞を受賞したマルニ食品の「めんのマルニ 飯田商店監修しょうゆらぁ麺」(518円)は、干し中華麺とスープの袋入り商品。神奈川県湯河原町に本店を構える「らぁ麺飯田商店」監修の下、約1年かけて開発し、今年6月に販売を始めた。「化学調味料を使わず、自然素材でうま味を出している」「細麺の香り、歯応え、喉越しの良さ」などの評価があった。

 商品開発・営業課長の渥美英則さんは「店の味に近づけるために店主さまと共に製法や原料を研究し、麺とスープだけで1食518円という、市販向けとしては今まで業界では考えられなかった価格設定にもかかわらず高いリピート率で好評を頂いている。今回、食のプロの厳正なる審査でラーメン業界初の受賞となったことは当社としても大きな喜びと自信につながった。これからも常識にとらわれない商品作り、おいしさを追求していければ」と話す。

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