JR仙台駅1階の生花店「878HERVE(ハナヤ エルベ)」(仙台市青葉区中央1、TEL 022-227-0410)が10月1日、企業で働く従業員を対象にした花の定期便を始める。
カリーナフードサービス(宮城野区日の出町2)が2006(平成18)年4月、「フランスの街角にある小さな花屋」をイメージして開いた同店。色違いを含め約100種類の生花をそろえ、ブーケやアレンジメント、プリザーブドフラワーやドライフラワーなども販売する。
新たに始める花の定期便は、自社スタッフが直接、利用者が働く職場に花を届けるのが特徴。配達前日に市場や生産者から仕入れた花材を、フラワーアレンジメントなどの資格者が、そのままフラワーベースに飾れるようにアレンジを施すという。
同社の植木統さんは「新型コロナウイルス禍において、自宅にいながら癒やしを感じることができる生花の定期便はネットを通して人気になっているが、利用した方々から不満の声も上がっている」と話す。花が枯れている、折れている、変色しているなど品質や鮮度の問題、気温の影響を受けやすいポスト投函(とうかん)の問題、宅配時間に在宅できないという受け取りの問題が特に多いという。こうした利用者の不満を解消しようと、「非接触が叫ばれる状況下ではあるが、お客さまの要望に応え、直接お届けすることをコンセプトにした」と植木さん。
季節の花とグリーンを合わせたブーケスタイルの「選べる季節のお花」と、落ち着いた雰囲気に仕上げる花束スタイルの「選べるお供え花」の2コースを設定。それぞれ、1回1,000円、1,500円、2,000円の3プランを用意する。配達サイクルは2週間に1回、または4週間に1回。配送エリアは仙台駅から3キロ圏内の企業。青葉区は火曜、青葉区以外は木曜の配達で、13時~17時の間に利用者の職場へ届ける。支払いはクレジットカードのみ。無条件でいつでも解約できる。
「感染対策に適切に取り組んで安心して利用してもらえる準備を進めている」と植木さん。「自宅に1輪でもお花があるだけで、心に安らぎを感じることができるはず」と利用を呼び掛ける。
申し込みはウェブサイトで受け付ける。