東北イラストレーターズクラブ（略称＝TIC）の2021年度クラブ展「TRAVEL展」が9月10日、オンライン上で始まった。

「TRAVEL展」メインビジュアル

　東北を拠点に活動するプロイラストレーターの地位向上と親睦を目的として1995（平成7）年に発足したTIC。定期的なクラブ展開催と作品ファイル発行のほか、オフィシャルサイトでの作品発表などを行っている。現在は30人の会員が在籍している。

　クラブ展は本年度で25回目。当初は青葉区の東北工業大学 一番町ロビー1階ギャラリーで開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言発令のため、急きょ初のオンライン開催へ変更した。

　本年度のテーマは「トラベル」。TICクラブ展委員の佐々木奈菜さんは「コロナ禍で気軽に旅行できない日々だが、世界旅行に行った気持ちになっていただければと思い、今年はこのテーマになった」と話す。アジア、欧州、アフリカ、米国など、世界の国や地域、観光スポットを、デジタルやアナログのイラスト、3DCG、バッグや刺しゅうなど、所属メンバー23人それぞれが独自の手法で表現した。

　「トラベルという一つのテーマでも、メンバーによっていろんな捉え方や表現があり、見応えのある展示になっている」と佐々木さん。「なかなか旅ができない今、TICのイラストレーターがそれぞれ、いろいろな国や地域をイラストで表現した。サイトを訪れた皆さんが、TICメンバーと共に仮想の旅へ出掛けた気持ちになってもらえれば。オンラインでの来場をお待ちしている」と呼び掛ける。

　20日にはクラブ展参加メンバーによるオンラインイベントを予定している。開催時間は15時～16時。今月21日まで。