宮城県と仙台市が9月1日、コミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」を活用した、子育て・家庭・親子関係の悩み相談窓口を開設した。
面談では相談しにくい、または友達や家族には相談できない子育て、家庭、親子関係などの悩みを持つ県民が気軽に相談できるように開設した無料相談窓口。先行して県が2020年度に4回、計5カ月にわたり試行的に開設し、延べ659件の相談が寄せられた。6割が保護者からで育児の相談が中心、3割が子どもからで家族や友人関係の悩みが多かったという。
QRコードをLINEアプリで読み取り、「せんだいみやぎ子ども・子育て相談」を友だちとして追加すると、LINEで相談できる。匿名での相談が可能で、社会福祉士、臨床心理士、精神保健福祉士らが相談員として対応する。児童虐待や、家事や家族の世話、日常的に介護を行う子ども「ヤングケアラー」に関する相談も想定する。
県子ども・家庭支援課担当者は「子どもが自分で電話をかけてくるのはハードルが高いが、LINEであれば利用しやすいのではないかと考えた。保護者も子どもも独りで悩まずに、気軽に相談してもらえれば」と話す。
宮城県内居住者が対象。相談受付時間9時~20時。日曜、年末年始を除く。来年3月31日まで。