仙台市内に設置されている愛媛県産アコヤ真珠のアクセサリーが入ったカプセルトイ「あこや真珠ガチャ」に8月1日、「大当たり商品」が投入された。

「大当たり」狙いで記者がガチャに挑戦した結果は

　「あこや真珠ガチャ」は、日本一のアコヤ真珠の産地である愛媛県宇和島市をPRし、高級で高価というイメージの真珠を身近に感じてもらおうと宇和海真珠（愛媛県宇和島市）が開発した。1回1,000円（500円玉×2枚）を入れてハンドルを回すと、アコヤ真珠を使ったピアスやイヤリング、ネックレスやブレスレットなどが入ったカプセルが出てくる。全ての商品は「日本産あこや真珠認定証」と1年間の製品保証付き。2019年10月に道の駅「きさいや広場」に初めて設置され、現在では首都圏や姉妹都市など全国約150カ所に置かれている。

　東北エリアでは、せんだいメディアテーク（仙台市青葉区春日町）1階の「カネイリミュージアムショップ6」（TEL 022-714-3033）と「カネイリスタンダードストア エスパル仙台店」（中央1、TEL 022-353-5061）のほか、青森・盛岡の「カネイリ」系列店などに設置され、累計1万個以上を売り上げている。「カネイリミュージアムショップ6」店長の伊藤彩乃さんは「1,000円で本物の真珠が手に入ることもあり、設置開始から反響がよく、小学生から年配の方まで、いろいろな人が回してくれている印象」と話す。

　東北での反響を受け、宇和海真珠とカネイリ各店を運営する金入（青森県八戸市）、福島県南相馬市小高地区のガラス工房「アトリエ iriser（イリゼ）」の3社がコラボレーションし、「大当たり商品」を企画。カネイリ系列店限定で8月1日から、通常の商品の中に、アコヤ真珠とイリゼが手掛けるガラスを組み合わせたネックレスを50個に1個の割合で入れた。

　宇和海真珠の担当者は「愛媛で生まれた『あこや真珠ガチャ』が遠く離れた東北の皆さまに愛されたことで、『もっと東北に寄り添ったガチャにしたい』と思うようになった。宇和島の真珠、小高のガラス、東北を代表する小売店、という背景や文化土壌の異なる3社が協力し出来上がった商品をガチャにすることで、新型コロナを起因に分断されがちな世の中にあっても、『異なるもの同士のつながり』というポジティブな話題を提供したい」と話す。

　伊藤店長は「真珠は年代が少し上の方が身に着けるイメージが強いかと思うが、どんな年代の方でも映えて、男性が着けてもかっこいい。よりカジュアルに身に着けてもらえるコラボ商品になっているので、幅広い方に興味を持って楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。

　営業時間は、ミュージアムショップ＝10時～20時、スタンダードストア＝10時～21時。「大当たり」入り期間は10月31日まで（準備数に達し次第終了）。