約450種類のワインと約200種類のウイスキーをそろえる「Wine&Whisky BaPhare by Vin et Bonheur(ワインアンドウイスキー バファール バイ ヴァンエボヌール)」(仙台市青葉区中央4、TEL 022-395-7223)が、仙台朝市近くにオープンして間もなく2カ月がたつ。
酒類食品卸小売業の吉岡屋(栗生5)が、青葉区国分町のワインショップ「ヴァンエボヌール」の姉妹店として3月1日にオープンした。「国分町の倉庫」「プロや知識がある方向けのラインナップ」をコンセプトに飲食店を主要客とした「ヴァンエボヌール」に対し、「初心者の方により身近に」をコンセプトに一般消費者をメインターゲットに据える。コロナ禍での宅飲み需要の高まりを受け、個人向けにも販売チャネルの構築を目指す。店舗面積は約20坪。
店名の「バファール」は、「場」とフランス語で灯台を意味する「Phare(ファール)」を組み合わせた造語。「仙台駅西口から商品を通じていろいろな場を照らしたい」という願いを込めた。「厳しい状況が続くが密を避けながらも自宅で楽しむことに制限はない。外飲みの臨場感を再現することは難しいが、自宅でリラックスした状態で飲まれると香りや奥行きのある味わいなど新しい発見ができ、より楽しく身近に商品を感じていただけるのでは。店を通して外ではできない充実した宅飲みを提案したい」と同社広報担当者。
合わせて650種類にも及ぶ商品は、1本1,000~3,000円の手頃な価格帯のものをメインにそろえる。「ワインやウイスキーはどうしてもハードルが高く感じられる嗜好(しこう)品なので、より気軽に身近に感じていただくために比較的低価格のものをそろえ、分かりやすいディスプレーを心掛けている」と担当者。店内にはソムリエが常駐し、味の特徴、好みや料理に合わせたセレクト、自宅での保管や取り扱いなど、客からの質問や相談にも応える。ハードリカー担当者が薦める4種類のウイスキーをセットにした「シングルモルト入門セット」(50ミリリットル×4本、1,600円)も用意する。
店内のカウンターで有料の試飲を提供するほか、量り売りにも対応。「ネット上には味わいの説明が多数あり情報は集めやすいが、自分の舌で体験しないと分からないことも多いと思う。自分の好みだと思って購入したらそうではなかったときの気持ちは言葉にならない。そこで、文字では伝わらないもの、発見できないことを体験していただくことが一番と考えた」と担当者。日替わりで常時3種類のワイン(試飲=120円~、量り売り=350円~)と、100種類前後のウイスキー(試飲=100円~、量り売り=400円~)をラインアップする。量り売り用の瓶は別途100円で、持参した瓶でも購入できる。
オープンから2カ月で、「仙台朝市の買い物ついでに来店いただく方、最近ワインやウイスキーに興味を持ち始めた方、自ら記したメモを見ながら以前飲んだ時の印象の答え合わせする方、大人のたしなみに触れてみたいという目的の方など、幅広い方に来店いただいている」と担当者。「コロナ禍が落ち着いてから、店内でセミナーなどのイベントも積極的に開催していきたい。当店で得た情報や知識を誰かに話したくなるような体験も提供できれば」と話す。
営業時間は通常=10時~21時(試飲は19時まで、量り売りは20時まで)、まん延防止等重点措置期間中=10時~20時(同11時~19時、同11時~19時30分)、5月3日~5日=10時~18時(同11時~17時、同11時~17時30分)。日曜定休。