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仙台・卸町に「ブーランジェリー ジラフ」移転 パン100種超、2階にコーヒー店

一日で100種類以上のパンが順次焼き上がり並べられる店内。手前にあるのが「湯ごねのレトロコッペ」などのコッペパン

一日で100種類以上のパンが順次焼き上がり並べられる店内。手前にあるのが「湯ごねのレトロコッペ」などのコッペパン

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 「Boulangerie Girafe(ブーランジェリー ジラフ)」(仙台市若林区卸町1、TEL 022-703-2740)が地下鉄卸町駅近くに移転オープンして3カ月がたった。

店の奥までバゲットやバタール、食パンなどが並ぶ

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 市内のベーカリーで修業したオーナーの高橋司さんが2008(平成20)年4月、宮城野区萩野町に出店した「ブーランジェリー ジラフ」。「40歳になり折り返しと思った時に、もうちょっと大きい規模で挑戦してみたい」と昨年12月15日に移転オープンした。「旧店舗は駐車場が小さく来ていただいたが帰られるお客さまもいらっしゃったので、駐車場も取れて萩野町にも近い場所への移転を考えた」と高橋さん。

 建物1階で「ブーランジェリー ジラフ」、2階でスペシャルティーコーヒー専門店「KEYAKI COFFEE(ケヤキコーヒー) 卸町店」(TEL 022-355-8036)が営業する。「卸町エリアの物件は規模が大きくて、とても1人ではできそうにないなと思っていた。コーヒー屋さんと一緒にできたらと考え、ずっとうちのパンを使ってくれていたケヤキコーヒーさんにお声掛けしたところ、同じく卸町で店舗を構えたいという思いをお持ちだった」と高橋さん。1年以上の構想、準備期間を経てオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は38平方メートル。「パリにあるようなブーランジェリー」をイメージした店内は、「OGATAInc.」が手掛けたもの。目を引く陳列棚には、抗菌作用がある銅版が使われている。

 提供するパンは、4種類(レーズン種、ホップ種、ルヴァン種、ローメン種)の発酵種をパンの種類によって使い分け、フランス・ボンガード社のオリオンEVOオーブンで焼き上げる。もっちり食感のコッペパンで特製練乳クリームをサンドした一番人気の「湯ごねのレトロコッペ」(220円)や、湯種とレーズン種から作る高橋さんお薦めのオリジナルバゲッド「バゲット ロショッドゥ」(250円)をはじめ、バタール、食パン、クロワッサン、菓子パン、総菜パンなど、毎日100種類以上を販売。価格は100~200円台を中心にそろえる。店内にイートインスペースはないが、購入したパンを2階のケヤキコーヒーで食べることができる(ドリンクの注文が必要)。

 客単価は1,300円。以前の店舗より若い層や、駅から近いこともあり車を利用しない客層が増え、卸町で働く人たちが出勤前に立ち寄ることも多いという。

 「基本念頭はBON PAIN(おいしいパン)だが、食べておいしいだけではなく、付加価値もたくさん付けていけたら、もっと皆さんの幸福度も上がり、いい店になるかなと思ってパンを焼いている」と高橋さん。「変わらず地域の皆さんに愛される店を目指していくのはもちろん、ケヤキコーヒーさんと一緒に面白い感動が起こせるようなことをしていけたら」と意気込む。

 営業時間は7時~17時(商品が無くなり次第終了)。月曜定休。

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