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せんだい農業園芸センターでメモリアル献花 青空の下、虹色のリース完成

「せんだい農業園芸センター みどりの杜」に設けられたメモリアル献花「虹色の花でつくる未来へのリース」

「せんだい農業園芸センター みどりの杜」に設けられたメモリアル献花「虹色の花でつくる未来へのリース」

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 東日本大震災から10年を迎えた3月11日、「せんだい農業園芸センター みどりの杜(もり)」(仙台市若林区荒井字切新田、TEL 022-288-0811)にメモリアル献花「虹色の花でつくる未来へのリース」が掲げられ、7色の花が青空に彩りを添えた。

来場者の手で花が添えられリースが完成した

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 1989(平成元)年4月の開設以来、仙台市民に親しまれてきた同施設。荒浜地区にあり海岸から2.5キロ離れた同施設も、津波による大きな被害を受けた。仙台市震災復興計画の「農と食のフロンティア」の支援拠点施設として、民間活力の導入により再整備を進め、被災から5年後の2016年(平成28)年4月、「収益性の高い農業推進支援拠点」を仙台ターミナルビル、「農と触れ合う交流拠点」を日比谷アメニス・日比谷花壇共同事業体が運営する形で再開を果たした。

 震災から10年を迎えるに当たり、亡くなられた方々への冥福を祈り、復興と未来への思いを新たにするため、メモリアル献花を初めて企画した。同センター職員が藤のつるを使って直径120センチの土台を作成。10日と11日の2日間で来場者に計100本の花を添えてもらい、虹色のリースを完成させた。

 リースに使った花は、ガーベラとカーネーションの2種類で、赤や青、ピンクや黄色など7色。担当者は「生きている私たちが前を向いて復興に向かって進んでいけるようにという願いを込めて、明るい色の花を選んだ」と話す。

 献花には地域に住む親子連れや年配夫婦などが訪れ、鎮魂と復興への祈りをささげ、リースに花を添えた。「この土地も津波で大きな被害を受けたが、ありがたいことに今はお客さまにたくさん来ていただいて、施設もにぎわってきている。皆さまに感謝するのと同時に、これからも皆さまと共に前に進んでいければ」と担当者。

 リースの展示は今月13日までを予定する(天候により終了が早まる場合あり)。

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