![「ふかヒレ姿似」サメ型。冷凍で発送する](https://images.keizai.biz/sendai_keizai/headline/1615300438_photo.jpg)
ギョーザの製造、通販を手掛ける「鳳南(ほうなん)」(仙台市若林区遠見塚2)が2月22日、気仙沼産フカヒレを使ったギョーザ「ふかヒレ姿似」の販売を始めた。
同社は1989(平成元)年8月、泉区南光台で「中国料理鳳南」として創業し、18年間営業した後、2007(平成19)年4月に「中国料理シノワズリー啓樹」として青葉区一番町の電力ビル地下1階に移転。2019年9月には国分町に移転し営業を続けてきたが、新型コロナウイルスの影響を受け今年1月末に閉店。通販事業に転換した。
「家族経営で飲食店を経営してきたが、新型コロナの感染拡大で売り上げが減少し、生活様式が変容している世の中で父の味を食べていただく方法を模索していた」と社長の中澤智恵さん。ターゲットを仙台から全国に広げ、ギョーザの製造販売への業態変更を決断した。
「ふかヒレ姿似」は中澤さんの父・利夫さんの得意料理、ギョーザとフカヒレ姿煮を掛け合わせた商品。「どちらも人気があったので、その2つをドッキングして商品化したいと開発を始めた。頑固な職人かたぎの父なので、たくさんけんかもしながら、私の奇想天外なアイデアを形にしてくれた」と笑顔で振り返る。
気仙沼産のフカヒレと、豚肉を具材に手作りの皮で一つ一つ包んだギョーザで、かむとショーロンポーのように中からうま味の濃いスープがあふれ出すのが特徴。「フカヒレ8に対して味に深みを出す豚肉のミンチ2、隠し味に干し貝柱を使っている。フカヒレは細かく繊維状にしたものではなく、食感がしっかり感じられるものを使っている」と中澤さん。
サメ型とギョーザ型の2種類を用意し、サメ型の皮にはイカスミを練り込む。「唯一無二のギョーザにしたいとサメの形を考えた。ビジュアルはトリッキーだが中身は本格的」と中澤さん。「一口で食べていただくとフカヒレ姿煮を頬張っているような味わい。何も付けずに食べていただきたい。蒸して調理していただくと、よりフカヒレ姿煮のとろみ感を楽しんでいただける」と話す。
価格は8個入り=3,000円(別途送料、1日10セット限定)。インターネットで注文を受け付ける。