1月26日で開館20周年を迎える「せんだいメディアテーク」(仙台市青葉区春日町2、TEL 022-713-3171)7階ラウンジで現在、20年間を振り返る展示「せんだいメディアテーク クロノロジー 2001-2021」が行われている。
2001(平成13)年の開館以来、図書館、市民ギャラリー、映像ライブラリー、目や耳が不自由な人向けの情報提供という4つの機能を融合した複合文化施設として場を提供し、情報を発信してきた同施設。映画祭やアートイベント、シンポジウム、ワークショップも多数企画してきた。
同展ではこれまでの歩みを、言葉や写真、映像などの資料でクロノロジー(年表)にまとめ紹介する。施設の建設期から現在までのさまざまな出来事や取り組みを年表で一望し、利用者や市民と今後の展開を共に構想する。
会場に設置された縦180センチ・横85センチのバナーシート22枚では、同館が開いてきたワークショップや展覧会などの取り組みと20年間の社会の動きを合わせて、年度ごとに時系列で紹介。年表に載せた写真をスライドショー形式で紹介する映像や、同施設が企画・発行した書籍も展示する。
1月8日に始まり、図書館利用者をはじめ、近隣の飲食店やビルで働く人など施設と共に定禅寺通で時を刻んできた人々も多く来場している。「『メディアの棚』の意味を持つせんだいメディアテークは設計段階から、4つの役割を合わせ、つないでいくことで、情報社会に対応した生涯学習のための新しい場を生み出すことを目指してきた。開館10年目には東日本大震災があり、以降、被災地の公共施設として震災に向き合い、人々や情報の持つ力をつなぐ『結節点(ノード)』となるべく歩んできた」と同展担当者。「クロノロジーを通じて振り返りつつ、これからも利用する皆さんが新しい可能性に出合える場であり続けるために、共に考えていくことができれば」と期待を寄せる。
開催時間は9時~20時。入場無料。2月24日まで(1月28日は休館)。新型コロナウイルス感染予防対策として、マスク着用や手指消毒、せきエチケット、ソーシャルディスタンス確保の協力を求める。