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仙台・荒町に「カオソイ食堂」 タイ料理苦手だった店主が日本人好みの味で

「タイ料理を気軽においしく食べてもらいたい」と店を開いた堀越さん

「タイ料理を気軽においしく食べてもらいたい」と店を開いた堀越さん

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 タイ料理店「カオソイ食堂」(仙台市若林区荒町、TEL 022-302-5607)が荒町商店街にオープンして3カ月がたった。タイ北部チェンマイの名物で、レッドカレーとココナツミルクを合わせたコクのあるスープが特徴の麺料理「カオソーイ」を看板メニューに提供する。

看板メニューのカオソーイ

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 オーナーはタイで暮らした経験を持つ堀越利之さん。パクチーやナンプラーが苦手な堀越さんはタイ料理を避けて自炊していたが、タイ語学校の仲間に誘われて行った店で、おいしいカオソーイに出合ったという。「もしかしたらもっと食べられるタイ料理があるのではないかと探したところ、タイ人以外の人がやっている店は屋台と違い、外国人向けで食べやすかった。いろいろ探して食べ歩き、この味なら日本でもやってみたいと思った」と話す。

 メニュー作りには約半年をかけた。「パクチーやナンプラーも使い方によって、他のスパイスを引き立て、匂いが気にならず、コクやうま味が出ることが分かった。タイ料理は奥が深い」と堀越さん。タイで修業した女性シェフが日本人好みにアレンジしたタイ料理を提供する。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月21日にガパオライスやカオマンガイなどメニューを絞ってテークアウトのみで仮営業を開始。6月5日に本格オープンし、カオソーイの提供を始めた。店舗面積は約7坪。席数はカウンター席・テーブル席合わせて14席を用意する。

 カオソーイは約10種類のスパイスを使ったレッドカレースープに、北海道の製麺所から取り寄せる卵麺を1玉ずつ綿棒で伸ばした平打ち麺を使う。ゆで麺と揚げ麺の2種類を合わせることで、異なる食感が楽しめるという。手羽元を使った「カオソーイチキン」(850円)、エビやイカを入れる「カオソーイシーフード」(950円)、自家製の豚角煮をのせた「カオソーイ角煮」(1,050円)の3種類を用意。「味変」用のトッピングとして、高菜漬け・レッドオニオン・ライム汁を添える。スープはマイルドに仕上げてあり、客が卓上の自家製揚げ唐辛子で好みの辛さに調整する。

 そのほか、「お子様ガパオライス」(450円)、「ガパオライス」(780円)、「レッドカレー」(780円)、「カオマンガイ(スープ付き)」「パット・パック・ルアムミット(五目野菜炒め)」(以上850円)、「パクチーサラダ」(350円)、「豚角煮」(450円)なども提供する。

 客単価は900円前後。30~40代女性を中心に、近隣で働く会社員、学生、年配者、家族連れなど幅広い層が利用している。堀越さんは「多くの方に食べてもらいたいので手頃な価格でお出ししている。気軽に来ていただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は、昼=11時30分~14時、夜=18時~20時。木曜定休。新型コロナウイルス感染予防対策として、従業員のマスク着用やうがい・手洗いを徹底し、店内消毒、換気を行う。

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