仙台・宮城観光PR担当課長の「むすび丸」が7月7日、「おもてなし活動」を再開した。約5カ月ぶりの「出陣」となった。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月16日からおもてなし活動を自粛していたむすび丸。それでも宮城の魅力を全国へ発信したいと、県庁での事務仕事の傍ら、ユーチューブチャンネル「仙台・宮城観光PR動画 むすび丸公式チャンネル」で「むすび丸通信」を配信してきた。
この日は仙台城跡(仙台市青葉区川内1)で、同日始まった「せんだい・みやぎ絆の宿キャンペーン」のPRを伊達武将隊と一緒に行い、集まったファンや観光客におもてなし活動の再開を報告。ソーシャルディスタンスを保ちながら記念撮影にも応じた。
ファンと久しぶりに対面したむすび丸は「活動自粛中は動画を通じて僕のことをみんなに見てもらうことしかできなかったけれど、今日出陣を再開して、僕もみんなの笑顔や声を見たり聞いたりできて感無量。まだ物理的な距離を取る必要はあるけれど、心の距離は近くに、精いっぱいのおもてなしをしたいと改めて思いました」と感極まった表情で話す。
今後は県内外への出陣を少しずつ再開していく予定。「マスクの着用・手洗い・うがいを忘れず元気な姿で会いに来てね。仙台・宮城で待っているよ」と呼び掛ける。「僕なりのおもてなしを模索して頑張っていくので、みんなも安心しておもてなしや触れ合いを楽しめるように、焦らず、僕からのお願いや自治体の方針に協力してね」とも。
「せんだい・みやぎ絆の宿キャンペーン」は、新型コロナウイルスの影響を受け苦境に立つ旅行事業者や宿泊事業者を支援しようと県が企画したキャンペーン。県民を対象とした県内宿泊旅行商品を、1人1泊当たり宿泊費の2分の1減額する(上限5,000円、連泊の場合は1万円)。対象の旅行商品を販売する県内の旅行会社から購入することが条件。8月31日までの宿泊が対象で、予算が上限(約7万7000人泊分)に達し次第販売終了する。