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仙台・新田に外国人観光客向け「忍」ハウス 木造一軒家を改装、体験メニュー提供

齋藤さんと忍者体験を楽しむ小学2年生の阿部全くん

齋藤さんと忍者体験を楽しむ小学2年生の阿部全くん

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 忍者をテーマにした体験施設「忍家SHINOBI HOUSE(シノビハウス)」(仙台市宮城野区新田1、TEL 090-2889-3457)が11月24日、オープンした。運営は、不動産賃貸業やゲストハウス事業を手掛けるエステート齋藤(同)。

隠し扉などの仕掛けがあるシノビハウスの室内

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 社長の齋藤一郎さんによると、同社が運営するゲストハウス「HOSTEL KIKO」(若林区東七番丁)では、ひと月に利用する宿泊者500~600人のうち200~250人を外国人観光客が占める。その観光ルートが仙台城址(じょうし)、瑞鳳殿、ニッカウイスキー工場などの後、松島、山寺(山形)、角館(秋田)、青森、岩手へ移動していることに気付いたという。

 仙台市内に体験型の施設が少なく、見るだけの観光が多いことに起因していると考え、「仙台での消費につながる体験型観光スポットを作ろう」と木造2階建ての一軒家を購入。「築53年という古さを生かした『忍(しのび)ハウス』というイメージが湧いてきた」と齋藤さん。倒壊の危険がないか確認し、シロアリ駆除を行った上で、約5カ月かけて改装した。「壁や天井の解体と塗装は社員と2人で行った。どのような仕掛けを作るか一部屋ずつ修繕しながら進めたので時間がかかった」

 住宅街という立地を踏まえて混雑が起こらないよう事前予約制にし、1回の体験者は最大5人とした。模造したゴム製の手裏剣や、折り紙の矢を使った吹き矢、施設内に隠された文字を探し出す「隠し文字探し」などの忍者体験メニューを用意。忍者衣装の貸し出し、施設内での記念撮影にも対応する。

 ターゲットの外国人観光客に加え、日本人観光客や家族連れなどの利用も見込み、コスプレ撮影会場としての場所貸しも行っていく。齋藤社長は「謎解き宝探しや吹き矢スクールなどメニューを増やしていきたい。同様の体験施設を商店街や市内中心部にも作っていければ」と意気込む。

 体験開始時間は11時、15時、17時の1日3回で、2時間程度。料金は1人3,000円(税別)。ウェブサイトまたは電話で事前予約が必要。

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