女川町産のサンマを使ったメニューが現在、「Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)」各店で提供されている。
スープストックトーキョー(東京都目黒区)は「(東日本大震災からの)復興に向けて取り組んでいる方の商品を買い支えたい」と2012(平成24)年から毎年、女川町産サンマを使ったメニュー「女川産さんまのつみれスープ」を季節限定で提供している。今年も10月28日に全国約60店舗で提供を始めた。
女川町産のサンマで作ったつみれを、あごだしとサンマの魚醤(ぎょしょう)を使い和風に仕上げたスープ。具材はナメコ・焼きネギ・豆腐を入れ、ユズでアクセントを加えた長芋とろろをトッピングする。価格は単品590円(税別)。今月8日まで。
毎年、「できるだけその秋に水揚げされたサンマを使ってきた」(担当者)が、今年は例年に増して不漁であることから、加工を行う「ワイケイ水産」(女川町)と協議を重ね、昨年度漁獲した冷凍サンマを一部使うことにした。担当者は「苦渋の決断だが、こうした背景も率直にお伝えすることで、スープストックトーキョーをいつも支えてくださる産地の皆さんの声もお届けできれば」と話す。
11日からは、仙台みそを隠し味にし、女川産サンマのすり身をひき肉に見立てた「女川さんまのキーマカレー」を期間限定で提供。これまでS-PAL仙台本館店(仙台市青葉区中央1、TEL 022-393-7939)限定で提供してきたメニューを全国に展開する。価格は単品760円(税別)。今月15日まで。
担当者は「女川町は全国でトップクラスのサンマの水揚げ量を誇るだけでなく、良質なものを見極める目利きが多いことで知られ、『女川のサンマはひと味違う』とプロの間でも一目置かれている。今年も秋の味をお楽しみいただければ」と呼び掛ける。
仙台での提供はS-PAL仙台本館店とS-PAL II店(同、TEL 022-292-3022)。1商品注文につき10円が女川町に寄付される。