DiDiモビリティジャパン(東京都千代田区)が9月12日、宮城県内でタクシー配車プラットフォーム「DiDi」の提供を始めた。
「DiDi」は中国の配車サービス大手Didi Chuxing(滴滴出行、ディディチューシン)が自国のほかメキシコ、オーストラリアなど1000都市以上で展開。日本ではDidi Chuxingとソフトバンクが2018(平成30)年6月に設立した合弁会社DiDiモビリティジャパンが同年9月に大阪でサービス提供を始め、北海道、青森、東京、兵庫、京都、広島、沖縄などにエリアを広げている。
国内12都市目となる宮城の利用対象エリアは仙台市と松島町、利府町。けやき交通、仙台中央タクシー、第一交通産業グループ、高砂タクシー、杜の都交通、松島公園タクシー(10月開始予定)が提携する。
利用者は事前に専用のスマートフォンアプリをダウンロードし、アカウント登録を行う。アプリで乗車地点と行き先を指定し配車依頼をすると、コンピューターが提携タクシーの中から最も近い1台を配車する仕組み。代金の支払いはタクシー車内で支払う「車内決済」と、アプリに事前登録したカードでオンライン決済する「アプリ決済」から選べる。QRコード決済サービス「PayPay(ペイペイ)」の利用もできる。
DiDiモビリティジャパンの河合正憲さんは「中国を中心としたインバウンドの方にも利用していただき、地元の方々や観光客、双方に使っていただきたいと考えている。これまでタクシーを利用されていなかった若い世代の需要拡大にもつなげたい」と話す。「移動に困難な場所やタクシーが捕まらないといったシチュエーションにアプリを使っていただき、移動を便利に変えていくことを目指したい」と意気込む。
アプリはiOS、Android対応。利用無料。