仙台出身のフィギュアスケーター・羽生結弦選手が国民栄誉賞授賞式で着用した「仙台平(ひら)」のはかまが5月30日から、仙台の百貨店「藤崎」(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-261-5111)本館大町側ウインドーに展示されている。
仙台平は、江戸時代に仙台藩が始めたはかま地の最高峰と称される絹織物。仙台平を作る技術は国の重要無形文化財に指定されている。
地下鉄国際センター駅南側に羽生選手の2つ目のモニュメントが設置されたことを記念した今回の展示。昨年7月2日に行われた国民栄誉賞授賞式で羽生選手が着用した衣装一式を、授賞式で羽生選手を担当した着付け師が、羽生選手のスタイルを再現したマネキンに着付けた。
展示初日は県内外から多くの羽生選手のファンが訪れたほか、足を止めてスマートフォンのカメラを向ける地元民や観光客の姿も見られた。藤崎の広報担当者は「この機会に、仙台平の素晴らしさや日本フィギュアスケート発祥の地である五色沼など仙台の魅力を多くの方にお伝えできれば」と話す。
展示時間は10時~19時30分。6月4日まで。藤崎では多くの観光客が訪れる仙台七夕まつり期間中の展示も検討している。