丸森町の地域商社GM7は4月24日、宮城県丸森町産コシヒカリの高品質ブランド米「いざ初陣」を使ったクラフトビール「丸森タンゴ」の販売を始めた。
丸森町の農産物や既存の商品を都市圏・首都圏の消費者ニーズに合わせて高付加価値化し、新たなブランドとして商品化する事業を展開するGM7。その一環として昨年10月に発売した「いざ初陣」のブランド化促進を目的に今回、クラフトビールの商品開発を行った。
ビールの副原料に「いざ初陣」を使い、同じ地域商社である丹後王国(京都府京丹後市)が運営する「道の駅 丹後王国『食のみやこ』」のビール工房で醸造する。GM7社長の齊藤良太さんは「日本人が好むタイプのさっぱりテイスト、ピルスナーよりの味にこだわり、かつ、お米の風味が感じられるクラフトビールを探していたところ、コンクールで受賞歴もある京丹後市のブルワリーが理想のビールを製造していた」とコラボレーションの経緯を話す。
「丸森も京丹後も一緒に応援しよう」という思いから商品名を付け、ラベルには丸森町の名物である「猫神」をモチーフにした猫がタンゴを踊っている姿をあしらった。ロゴマーク、イラスト、ラベルデザインはデザイン・ブランディング事業を行うブライト(仙台市青葉区片平1)が手掛けた。
アルコール度数は5%で、米の芳醇(ほうじゅん)な香りとまろやかですっきりクリアな味わいが特徴。「お米の味も後味としてしっかり風味が残っている」と齊藤さん。「どのような食事にも合うが魚とよく合う。自信作なので多くの方に賞味いただければ」と呼び掛ける。
330ミリリットル瓶入りで、小売希望価格は600円。現在、「Maruphoria(マルフォリア)」(青葉区大町2)、「丸森物産いちば八雄館」(丸森町)で販売するほか、「1TO2 BLDG.(イチトニビル)」(仙台市青葉区片平1)で提供。ほかにも取扱店を募集している。