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「ファンの存在は自分のスケートの源」 羽生結弦選手、記者会見で思い語る

記者の質問に丁寧に答える羽生選手

記者の質問に丁寧に答える羽生選手

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 フィギュアスケーターの羽生結弦選手が4月20日、日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター、仙台市青葉区旭ケ丘3)で開かれた新モニュメントデザイン発表式の後、記者会見に臨んだ。

記者会見で笑顔を見せる羽生選手

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 日本のフィギュアスケート発祥の地「五色沼」を国内外へアピールするとともに、冬季五輪金メダリストの荒川静香さんと羽生選手の偉業をたたえようと仙台市は2017年、地下鉄国際センター駅南側に2人のモニュメントを設置。18年平昌冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで66年ぶりの五輪2連覇を成し遂げた羽生選手の偉業と功績を顕彰するため、新たなモニュメントを設置することを決めた。

 4月29日の除幕式に先立ち行われたデザイン発表式後の記者会見で羽生選手は、自身の姿が刻まれた2つ目のモニュメントが設置されることについて、「2枚分の活躍ができたということはすごく誇らしいこと。自分の演技はあの場所でしかなかったかもしれないが、それが形としてずっと残るというのは、オリンピックの金メダルがやっぱり特別なものなんだなというのをあらためて感じた」と話した。

 平昌冬季五輪のフリープログラム「SEIMEI」の演技の姿がモチーフとなったデザインについては、「写真からそのまま使われているという点に関して気に入っている」という。「やはり自分は滑っている時が一番『羽生結弦』になれていると思うので、滑っている瞬間を切り取ったものとしてデザインが残されるというのはすごくうれしい」と笑顔を見せる。

 デザインの元になった「SEIMEI」の冒頭は、「最初のポーズで天と地と人と全てをつかさどっていて、そのポーズから動き出しているシーン。周りの環境、この時はリンク全てを自分の支配権に置くという強い気持ちでイメージを持って滑っていた」と説明。「このモニュメントを見ることによって、演技全体でなくても、この瞬間が少しでも思い出されるようなものになっていたらうれしい」と話す。

 会見では今後についても質問が飛び、「4回転半に挑戦したいという気持ちは強い」としながらも、「夢ではなく、しっかりと習得してマスターしたいもの、具体的な挑戦するべきものに思えている」と羽生選手。「4回転半を初めて公式試合できれいに決める人になりたい、というのがいまの夢かなと思います」と宣言した。

 ファンの存在について、「つらいこともうれしいことも、もしかしたら自分よりもつらくなっていたり喜んでくれたりする存在ではないかと思っている。そういう方々の思いが還元されて、自分の演技になっているんじゃないかなと強く思う」と話し、「一言で言うと、自分のスケートの源みたいな感じがしている」と力を込める。

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