宮城県が5月から、国民的人気アニメ「サザエさん」と共同観光キャンペーンを展開する。
県内への旅行に関心を持ってもらおうと、ムーブメントによる興味喚起を行いターゲット層へ訴求する観光キャンペーンを行ってきた宮城県。2017年度はタレントの壇蜜さんを起用した「涼・宮城の夏」、石原プロモーションの全面協力による「みやぎ湯渡軍団」、2018年度はジャニーズ事務所のアイドルグループ「Hey! Say! JUMP」をキャラクターに採用した「夏タビ宮城」「ふ湯タビ宮城」を展開した。
2019年度はさらなる観光誘致拡大を目指し、これまでのターゲット層を包括する形で親子3世代・ファミリー層をターゲットに据える。上期(5月中旬~9月30日)はキャンペーンキャラクターとして「サザエさん」を起用する。
1969(昭和44)年10月5日に放送を開始し、今年で50周年を迎える「サザエさん」。「長寿番組で平均視聴率も高い国民的な番組であることから、親子3世代・ファミリー層をターゲットとする観光キャンペーンにおいてベストなパートナーと考えた」と村井嘉浩宮城県知事。長谷川町子美術館に提案し、東日本大震災復興支援の観点から理解を得て全面協力の実現にこぎ着けた。
サザエさん一家が登場するガイドブックやポスター、PR動画の展開や、旅行会社と連携した家族旅行プランの販売を計画。PR動画は県内全35市町村の観光素材を取り上げ、「県南編」「三陸編」「仙台・松島編」「県北編」の4本を制作・配信。「タマ」を主役にした特別企画も用意する。
県では、観光客入込数7000万人、宿泊観光客数1000万人、観光消費額4,000億円を目標に掲げる。村井知事は「おそらく全国の自治体では初の取り組みではないか。観光キャンペーンとアニメのコラボ、しかも国民的アニメ番組『サザエさん』とのコラボということで、それだけでもかなりの話題になると思う。まずは皆さまに関心を持ってもらうことで観光誘客につながれば」と期待を寄せる。