宮城県産プレミアムブランド米「だて正夢」が10月24日、育成から12年の歳月を経て本格デビューした。
「だて正夢」は、宮城県古川農業試験場(大崎市)で開発された県産米新品種。県が育成した「げんきまる」と北海道で育成された「おぼろづき」の血を引き、アミロース含量値は「ひとめぼれ」(16%前後)と低アミロース品種「たきたて」(5%前後)の中間に当たる12%程度。もちもちとした食感と甘みの強さが特長で、日本穀物検定協会が2月28日に発表した2017年産米の「食味ランキング」では、参考品種として2年連続の「特A」を獲得した。
本格デビューに向け本年度は、県内全域で400人の農家が昨年の約6倍となる計300ヘクタールで作付け。約1500トンの生産を見込む。
昨年、新たに登録された銘柄が40を超えるなど、現在はブランド米のいわば戦国時代。県では「みやぎの米の夢をかなえた、これぞ天下をとる旨(うま)さ。」をキャッチフレーズに、高価格帯の銘柄米として「天下一のブランド米」を目指す。「サンドウィッチマンさんや狩野英孝さん、パンサーさんなど、宮城県ゆかりの芸能人の皆さまにも広めていただく協力していただけるとのことなので、皆さまのお力もお借りしながら全国に広めていければ」と県農林水産部食産業振興課みやぎ米・県産品販売支援班の田村亘さん。
「昨年同様非常においしく、もちもち感や甘みもしっかり出ている。まずは県内の皆さまに食べていただき、だて正夢の良さや今年のお米の出来を味わってほしい」と呼び掛ける。「若干水を少なめに炊くということがポイントなので、その点に気を付けて炊いていただければ」とも。
想定販売価格は、2キログラムで1,200円~1,300円程度。県内では、百貨店「仙台三越」「藤崎」をはじめ、「イオン」や「みやぎ生活」などの量販店や米穀店で販売する。