宮城県丸森町産コシヒカリの高品質ブランド米「いざ初陣」の販売開始を記念して10月10日、「藤崎」(仙台市青葉区一番町3)本館前で試食販売会が行われた。
丸森町は阿武隈山地に囲まれた盆地状の町であることから昼夜の温度差があり、コメ作りに適した環境で、県内有数のコシヒカリの産地。2016年には町と丸森町農業創造センターが中心となり「丸森町ブランド米研究会」を設立し、高品質・良食味のコシヒカリの生産に向けて、栽培マニュアルの普及や指導を続けてきた。
2018年度から、研究会の所属会員が栽培するコシヒカリのうち、一定の基準を満たしたコメをブランド米「いざ初陣」に認定。国内外のグルメな富裕層をターゲットに付加価値の高い製品として売り出す。販売は、地域商社事業と農業生産事業、観光推進事業を展開するGM7(丸森町)が手掛ける。
基準は、土壌診断やミネラル調整が行われた良質の田んぼで2分の1の減農薬・減化学肥料の技術を用いて栽培し、食味値85以上、整粒歩合80%以上のもの。強いうま味ともちもちした食感が特徴だという。
試食販売会には、丸森町の保科郷雄町長、GM7の齊藤良太社長、奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」、丸森町商工会イメージキャラクター「しょこ丸」が出席。買い物客や通行人に、炊きたてのいざ初陣を振る舞い、おいしさをアピールした。
保科町長は「とてもおいしいコメができあがったと自負している。多くの皆さまに食していただきたい。いざ初陣の名にふさわしく、高校入試の際、入社試験の前、彼女にアタックする前にも食べてもらえれば」と呼び掛ける。
齊藤社長は「首都圏や海外の方に食べていただいて、丸森町はおコメがすごくおいしいところだ、どんなところなんだろうと興味を持って、訪れてほしい。ものをアウトバウンドで出して、人がインバウンドで帰ってくる。そんな経済の循環が生まれれば」と期待を寄せる。
価格は、450グラム=バックタイプ600円、ボトルタイプ800円、2キログラム=チャック付きスタンドタイプ1,850円など(以上、税別)。取り扱いは、藤崎本館地下2階マイキッチンをはじめ、東京都内でも展開する。