東北のクラフトビール約50種類と主に市内飲食店のフードを提供する「仙台クラフトビールフェスティバル」が8月31日から3日間、仙台市青葉区の勾当台公園いこいの広場で開催される。
2015年・2016年に続き3回目。前回は2日間で1万3000人が来場するにぎわいを見せたが、昨年は出店醸造所のスケジュール調整に難航し開催を見送った。
「イベントを心待ちにしてくださっている方々のためにも何とか開催にこぎ着けようと、今回は昨秋から準備を進めてきた」と、実行委員でビアバー「アンバーロンド」(青葉区国分町2)店主の田村琢磨さん。「来場者の皆さんに、宮城・東北のビールの素晴らしさと地元食材を使ったビールにぴったりのフードのおいしさを楽しんで、そして知っていただきたい」と2年ぶりの開催に気合が入る。
会場は、メインの「BEER-1エリア」、ビールが飲めない人やファミリーも楽しめる夏祭りをイメージした「縁日エリア」、東二番丁通り沿いの「ケータリングカーエリア」で構成。着席テーブル120席、スタンディング300席を用意する。
ビールを提供するのは以下の10醸造所。宮城=仙南クラフトビール、鳴子の風、松島ビール、やくらいビール、岩手=いわて蔵ビール、遠野麦酒ZUMONA、福島=猪苗代地ビール、みちのく福島路ビール、秋田=秋田あくらビール、田沢湖ビール。各4~6種類のたる生を1杯500円から用意し、飲み比べセットも用意する。
インフォメーションでは、ほかの東北の醸造所と西日本豪雨被災県である広島・山口の醸造所のビールを日替わり、数量限定で提供。広島・山口のビールの売り上げの一部は各自治体の定める窓口に寄付する。
「クラフトビールとフードをより身近に楽しんでいただけるように」と今回初めて、来場者の投票でナンバーワンのビールとフードを決める「BEER-1GP」を企画。結果は後日ホームページやSNSなどで発表し、投票者には抽選で東北のビール詰め合わせや地元食材の加工品詰め合わせ、出店飲食店で使える飲食券を進呈する。
「全国的に認知度が上がってきているクラフトビールが、仙台でも文化としてより身近なものになってほしい」と願う田村さん。「飲んで食べて笑って撮って投票して、ぐびぐびわいわいと楽しんでいただきたい。醸造所の方々とのビールトークにも花を咲かせてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、31日=16時~21時、9月1日=11時~21時、2日=11時~20時。