松澤蒲鉾(かまぼこ)店(仙台市宮城野区日の出町3、TEL 0120-25-6433)が4月11日、新商品「ととをかし ふ和らん」の販売を始めた。
同社は1910(明治43)年創業の老舗蒲鉾店。シンプルな味わいが特徴の昔ながらの笹(ささ)かまぼこ「吟味笹かまぼこ」をはじめ、厚焼きタイプ「笹百年」、スモークした牛タンを入れた「ささタン」、6種類の味をそろえた揚げかまぼこ「仙台揚」など、水産練り製品の製造販売を手掛けている。
「ととをかし ふ和らん」は、かまぼこと同じ製法で作った和スイーツ。「仙台で最も歴史のあるかまぼこ店として、国内で900年以上の歴史あるといわれる伝統食のかまぼこを、若い女性や子どもなど、より多くの方々に気軽に味わっていただきたい」(同社担当者)と新ジャンルの製品開発に乗り出した。
魚のすり身をベースに、「竹鶏ファーム」(白石市)の全卵、チーズ、北海道乳100%の生クリームを練り込み、合成保存料・着色料は不使用。しっとりとしたスフレチーズケーキのような味わいで、同社が2013年から販売している「カステラかまぼこ」の人気を踏まえ、「さらに製法にこだわることで、ふわっとした食感としっとりした優しい舌触りを実現させ、より多くの方に親しんでいただける商品となった」という。
「スイーツでありながら原料は魚のため、高たんぱくで低脂肪であることに加え、カルシウムやビタミン、脳の働きを活発にするDHA、動脈硬化を予防するEPAが主に含まれていることが特長で、健康を意識する方にも最適なスイーツ」と同担当者。「一般のチーズケーキと比べ、たんぱく質は1.5倍、脂質やカロリーは約半分。1個30グラムと食べ切りサイズのため、手軽に食べていただける」とも。
価格は5個入りで789円。市内の同社直営店や通販で取り扱う。