障がい者就労継続支援施設「みお七ヶ浜」の(七ヶ浜町)レストランが5月12日、「とんかつとハンバーグ はらから亭」(TEL 022-395-9477)としてリニューアルオープンした。
社会福祉法人「はらから福祉会」(柴田町)が2007年、障がいのある人に働く場を作り、自立した暮らしを実現することを目指して開所した同施設。食肉加工場とレストランがあり、現在は七ヶ浜町を中心に塩釜市や多賀城市などの近隣地域から28人が通所している。
開所から10年がたち、「今まで以上に利用者の賃金向上を目指す働く場と、多くの町民の方々や観光客との触れ合いの場となること」を目的にレストランをリニューアルした。仙台の洋食レストラン「HACHI(ハチ)」が監修を手掛け、店名や提供メニューも一新した。店舗面積は約16坪、席数はテーブル約40席。
ハチを運営するオールスパイス(青葉区上杉1)の角田秀晴社長は「障がいがあろうとなかろうと、働いて自分の暮らしを支え人の役に立ちたいという願いを実現したいという同福祉会の武田元理事長の考えと30数年に及ぶ歩みをお伺いし、私たちのノウハウがお役に立てるならと協力させていただくことを決めた」と話す。
豚カツ・ハンバーグなどの豚肉メニューをメインで提供。豚肉は、農事組合法人「しわひめスワイン」(栗原市)が手掛け脂肪と赤身のバランスの良さが特長という県産銘柄豚「志波姫ポーク」を一頭買いで仕入れて使う。メニューは「厳選特厚ロースかつ定食」「厳選特厚ヒレかつ定食」(以上1,300円)、豚肉100%の「自家製粗挽(び)きハンバーグ定食」(1,250円)、「特上肩ロースステーキ定食」(1,200円)。
エビフライやハチのカニクリームコロッケなどを盛り合わせた「海の幸フライの盛り合わせ」(1,250円)、はらから福祉会が作る湯葉と大豆を使った「はらから亭のトマトカレー」(900円)なども提供。アイスクリームやコーヒーなども用意する(価格は全て税別)。
同施設の岩渕龍也所長は「これからもレストランや製品を通じて七ヶ浜や近隣地域の皆さまとつながりを深め、利用者の方々が自立して生活できる賃金を保障できるように、利用者と職員が一つになって、多くの方に喜んでいただけるような製品作りを目指したい」と意気込む。
営業時間は11時30分~15時。日曜・月曜定休。