宮城県が現在、関西地域を対象に「Sky Journey 仙台・宮城キャンペーン2017」を展開している。
県経済商工観光部観光課によると、宮城を訪れる国内観光客のうち中部以西方面からの来県は宿泊客数ベースで1割程度にとどまり、誘客拡大が課題となっている。そうした現状を踏まえ、仙台空港の国内就航路線のうち総旅客数が約4割を占める関西地域を対象に、特に搭乗率が低下する冬期に合わせて、航空会社5社(ANA、JAL、IBEX、Peach、SKY)と連携して同キャンペーンを企画した。
今回もPRキャラクターには「こけし飛行機」を採用。こけし飛行機は2015年に同キャンペーンのPRキャラクターとして誕生。県の代表的な工芸品のこけしが飛行機になって宮城の魅力を紹介する、という設定のポスターを制作したところ、地元住民のほかSNSやネットで「キモかわいい」と話題になった。その後、鳴子こけし工人の手により実物が作られ、宮城県庁(仙台市青葉区本町3)1階の観光情報発信センター(観光インフォメーションコーナー)に展示された。
今年のポスターデザインには、「たくさんのこけし飛行機が、関西圏のお客さまを冬の宮城へいざなう様子を表した」と同課担当者。「おびただしい数のこけし飛行機を載せることで、今まで以上にインパクトのあるビジュアルに仕上がった」とも。
同キャンペーンでは、大阪国際(伊丹)空港、関西国際空港、神戸空港から仙台空港への3路線のいずれかを対象運賃で搭乗した応募者の中から、抽選で合計150人に航空券や宮城県の特産品などを進呈。「インターネットの書き込みなどで『欲しい』という声を見掛けることがあった」(同担当者)ことから、初めてこけし飛行機も賞品として用意した。大きさは、横(羽の長さ)=28センチ、縦(こけしの高さ)=25センチ。県庁に展示されている「こけし飛行機」と同じ大きさという。
同担当者は「冬の宮城は、カキやせり鍋などのおいしい『食』や、鳴子温泉郷など泉質の良い温泉がお薦め。プレゼント企画のあるこの機会に、冬の宮城にお越しいただければ」と呼び掛ける。
同キャンペーンは2018年2月28日まで。