仙台・上杉にハム・ソーセージ専門店「Einberg(アインベルク)」(仙台市青葉区上杉2、TEL 022-796-5286)がオープンして2カ月がたった。
仙台出身の店主・松本力さんは宮城県農業短大の畜産学科を卒業後、食肉加工会社でソーセージを作る仕事に就きたいと考えていたが、希望の求人がなく東京でサラリーマン生活を送っていた。転勤先の茨城県守谷市で自宅の近所にあったドイツソーセージ・ハム専門店が職人を募集していることを知り、転職。マイスターの厳しい指導の下で約5年間、食肉加工技術を学んだ。
「ハムやソーセージは何十種類、何百種類あっても作り方は基本的に変わらず、伝統的な製法がベースになっている。自分の体調や環境などに左右されずに同じクオリティーのものを作り続けること、日々同じことを続けることの大事さを学んだ」と振り返る。
その後、静岡県御殿場市にあるハム・ソーセージ専門店の店長兼製造責任者として技術やサービスの向上に励み、フランスやイタリアの技法なども学んだ松本さん。約20年ぶりに故郷・仙台へ戻り、念願をかなえ今年9月21日に自身の店を開いた。店舗面積は約20坪(工房含む)。
ショーケースには、ヤークトヴルストやチューリンガー、フライッシュケーゼ、ロースハム、ハーブベーコンなど、ドイツの製法をベースに作る約30種類のハム・ソーセージ・ベーコンなどが並ぶ。素材は宮城・山形産の豚肉とドイツをはじめヨーロッパ各国のハーブやスパイスを使う。
価格は、腸詰め=100グラム292円~、大判ソーセージ=同346円~、ベーコン=同410円~、ハム=同518円~。「田舎風パテ」や「レバーペースト」(以上410円)、ソーセージやベーコンを使った総菜もそろえる。
客単価は1,200円前後。近隣の住民やOL、年配夫婦、子ども連れの主婦などが来店し、リピーターも多いという。「ベーコン3枚やソーセージ2本など少量からお求めいただけるので、地元のお客さまに普段使いしてもらえれば。地元で長く愛される店づくりを目指して日々頑張りたい」と話す。
営業時間は11時~19時30分。火曜・第1月曜・祝日定休。