宮城県登米市が11月7日、オリジナルPR動画の第2弾「登米無双2」を公式ウェブサイトとユーチューブで公開した。
同市では昨年11月、市の魅力を全国に発信することを目的に、シティープロモーションの一環としてオリジナルPR動画「Go! Hatto 登米無双」を制作。同市の郷土料理「はっと」を題材にしたアクション作品で、現在まで111万回以上視聴されている。今年5月には「栃木・蔵の街かど映画祭」で観客賞、6月には国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」で観光映像大賞(観光庁長官賞)を受賞した。
市企画部企画政策課の担当者は「テレビやネットで取り上げていただいたこともあって、市内外から『登米市の印象やイメージが変わった』など反響の声を頂いた」と話す。動画を見て、国指定重要文化財の教育資料館など作中で映し出された観光スポットを訪れたという観光客もいるという。
そうした反響や受賞を受け、市では続編の制作を決定。「第1弾で作り上げた『登米無双』の世界観や新しいキャッチコピー『うまし、たくまし、登米市』の価値訴求を踏まえながら、継続したストーリーを展開している」と同担当者。「前作ではまず認知優先だった動画のコンセプトに、登米市の食の恵みやライススタイル、地域のつながりなど、内面に迫る視点を加え、登米市の魅力をさらに深めた」とも。
前作で「はっと」を御法度にしようとした謎の集団に対し、先祖から受け継いだ「登米無双」の封印を解き危機を救ったトメ。弟子のサチや住民と共に平穏な生活を送っていたが、そこへ謎の集団の残党が復讐に訪れるというストーリー。「うまい食を育む平坦肥沃(ひよく)な登米の耕土や、たくましく地域をつないできた登米市民の精神」が描かれているといい、「パワーアップしたアクションシーンもさることながら、登米市民の温かさも感じていただきたい」とアピールする。
市では動画公開に合わせ、トメ役の金子早苗さんと一緒に登米を巡る日帰り旅行「『はっ!と、ココロで感じる登米の女子旅』モニターツアー」と、トメを操って黒服集団を倒すアクションゲーム「TOME MUSOU GAME」も企画。「登米無双」を活用し、交流人口の拡大を図る。