仙台市博物館「伊達政宗」生誕450年記念展、後期展示へ 前期は1万8千人来場

台風の影響で悪天候にもかかわらず大勢の来場者があった前期最終日の様子

台風の影響で悪天候にもかかわらず大勢の来場者があった前期最終日の様子

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 仙台市博物館(仙台市青葉区川内、TEL 022-225-3074)で10月31日、特別展「伊達(だて)政宗-生誕450年記念」の後期展示が始まる。

政宗公と重臣たちの具足が一堂に

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 1567年、米沢城(山形県米沢市)で生まれた初代仙台藩主・伊達政宗公。初代仙台藩主として仙台のまちの礎を築き、現在では「独眼竜」の異名と共に全国的にも知られている。

 政宗公の生誕450年を記念して企画された同展。書状やびょうぶ、甲冑(かっちゅう)や刀など同館蔵資料をはじめ、国内各地に残る関連資料約230件を通してその生涯や政治・外交・文化などを紹介し、人物像に迫る。

 会場は、「プロローグ 描かれた『独眼竜』」「第I章 戦国武将 伊達政宗-1567~1600」「第II章 政宗を取りまく人びと-家族と家臣たち」「第III章 仙台藩主 伊達政宗-1601~1636」「第IV章 政宗の素顔-武芸・文芸・趣味・嗜好(しこう)」「エピローグ 政宗の死とその後」の6つで構成。

 後期展示では約30件の入れ替えを行う。主な展示資料は、「国宝 伊達政宗書状 上杉景勝宛」「重要文化財 菊桐紋蒔絵(まきえ)二重短刀箱」「重要美術品 唐物肩衝(かたつき)茶入 山井」「色々威(おどし)二枚胴具足 豊臣秀吉所用」「伊達政宗遣使録 ドイツ語版」「重要文化財 黒漆五枚胴具足 伊達政宗所用」「黒漆五枚胴具足 伊達成実所用」「黒漆五枚胴具足 片倉重綱所用」「重要文化財 山形文様陣羽織 伊達政宗所用」など。同館担当者によると、政宗公と重臣たちの具足が仙台でそろうのは30年ぶりという。

 29日までの前期展示には、政宗公や歴史ファンをはじめ、若い女性や年配者、家族連れやカップルなど県内外から幅広い層が訪れ、約1万8000人が来場した。「展示内容もボリュームがあるので、時間をかけてゆっくり見ていらっしゃる方が多い」と同担当者。「伊達政宗にスポットを当てた過去最大規模の特別展を観覧いただければ」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~16時45分(入館は閉館30分前まで)。月曜休館(11月27日は開館)。観覧料は、一般=1,200円、高校・大学生=1,000円、小・中学生=800円。11月27日まで。

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