JR仙台駅で現在、新商品の駅弁「かき福 大粒三陸かきめし」が好調な売れ行きを見せている。
飲食店の運営や経営コンサルタント業務を手掛けるセリュックスホールディングス(東京都渋谷区)が開発。グループ企業に水産会社「石巻フーズ」(石巻市)があることから、宮城県産カキの新たな販路を築こうと1年かけて販売にこぎ着けた。
「オール宮城」を掲げ、カキやササニシキなど県産食材を使う同駅弁。カキと特製調味だしの煮汁で炊き上げたかきめしの上に、甘辛く仕上げたカキ煮と、だしで煮込んだあぶりカキを数個ずつのせ、付け合わせに青菜漬けとかきみそを添える。
コンセプトやロゴ、パッケージデザインなどのトータルブランディングデザインは、埼玉・川越のクラフトビール「COEDO」などを手掛けた西澤明洋さん率いるエイトブランディングデザイン(東京都港区)が担当。「かき食う門には福来たる。」をコンセプトに、だるまをモチーフとしたロゴマークをあしらった。
7月21日に販売を始めて1カ月、観光客や出張ビジネスマンのほか駅を利用する市民も購入しているといい、1日100食以上の好調な売れ行きを見せている。同担当者は「仙台名物の代表となるよう認知度を高めていきたい」と意気込む。
価格は1,180円。JR仙台駅構内の日本レストランエンタプライズ駅弁売り場6カ所で販売。3階新幹線中央改札内「駅弁屋」では店内のライブキッチンで調理した出来たてを提供している。