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仙台で「東北絆まつり」6月開催へ 6県の夏祭り競演、「東北の心意気」発信

震災発生から4カ月後の2011年7月に仙台で初開催された「東北六魂祭」の様子

震災発生から4カ月後の2011年7月に仙台で初開催された「東北六魂祭」の様子

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 仙台の中心市街で6月10日・11日、東北6県の夏祭りが競演する「東北絆まつり」が開催される。

予想を大幅に上回る36万人が来場した2011年の「東北六魂祭」

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 東日本大震災の犠牲者への鎮魂と震災からの早期復興を願い、仙台・青森・秋田・盛岡・山形・福島の6市と「仙台七夕まつり」「青森ねぶた祭」「秋田竿燈(かんとう)まつり」「盛岡さんさ踊り」「山形花笠(はながさ)まつり」「福島わらじまつり」の実行委員会などが共同で2011年度から行ってきた「東北六魂(ろっこん)祭」。会場は持ち回りで昨年の青森で一巡したことから今回、「復興に向かう東北の元気な姿を発信する新たな祭り」となる後継イベントとして名称を変え、再スタートを切る。

 奥山恵美子仙台市長は「6年かかって6市を巡る中で、一定の暮らしの復興も相当格差があるとはいえ見えてきた。さらに東北の未来に向けて発進し、もうワンランクステップアップしていくためにネーミングも新たに絆まつりと変えることは、さらなる東北の心意気を日本、世界に示していく中で大きな意味がある」と話す。

 新たな祭りのコンセプトは「多彩な東北が、熱い絆でひとつになる」。「東北の6つの市が一つになり、ここ仙台から未来に向けてスタートしていきたい。皆さまに東北の熱気あふれる祭りを堪能いただけるよう、準備に万全を期していく」と奥山市長。2日間で37万7000人の来場を見込む。

 メイン会場の西公園では、6つの夏祭りのステージイベントをはじめ、「ねぶた」「竿燈」「大わらじ」の展示、6市のPRブース、1品500円で東北のグルメを販売する「東北まるかじり広場」を展開する。勾当台公園市民広場では県内の特産品販売や観光PR、郷土芸能披露などの「みやぎ きずな市」、勾当台公園では6県のグルメを販売する「東北うまいもの広場」を展開する。

 10日は南町通から一番町四丁目商店街にかけて、「仙台すずめ踊り」「盛岡さんさ踊り」「山形花笠踊り」による「一番町商店街流し踊り」を行う。11日は定禅寺通から東二番丁通までの間で、同祭のメインイベントとなる6祭のパレード「東北絆まつりパレード」を実施。仙台藩祖伊達政宗公の生誕450年の節目の年に合わせ、「青葉まつり」の「政宗公山鉾(やまぼこ)」の巡行も予定する。

 奥山市長は「震災はわれわれにとって苦労や苦痛の多い痛ましいことではあったが、それによって新しい動き、波を東北にもたらしてくれたことも事実。そうしたものをしっかりと未来に向けてつなぎ留めて育てていくという意味でも、この東北絆まつりがシンボリックな意味合いを持つようにしていきたい」と意気込む。

 開催時間は、10日=10時~20時、 11日=10時~17時。

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