仙台市地下鉄東西線国際センター駅前に4月16日、プロフィギュアスケーターの荒川静香さんとフィギュアスケーター羽生結弦選手の等身大モニュメントが設置された。
同モニュメントは、日本のフィギュアスケート発祥の地である「五色沼」を国内外へアピールするとともに、冬季五輪金メダリストの荒川さんと羽生選手の偉業をたたえようと、仙台市が設置した。
大きさは、横1.6メートル・縦2.3メートル・厚さ3.5センチメートル。五色沼をモチーフにした土台の上に、「強くも繊細で凜(りん)とした氷上の選手の姿」を強化ガラスで表現。荒川さんが2006年にトリノ五輪で、羽生選手が2014年にソチ五輪で金メダルを獲得した時のシルエットを本体中心に配置した。
当日は除幕式とトークショーが行われ、荒川さんと羽生選手が来仙。除幕式には関係者約100人と県内外から訪れたファンら700人が訪れ、設置記念イベントには1万2000通の応募から抽選で400組800人が参加した。
荒川さんは「このようなモニュメントを立てていただける日がくるなんて想像もしなかった。スケートをやってきたことを皆さんに見ていただけるというのはうれしい。光栄な一方で、正直ちょっと恥ずかしい気持ち」とほほ笑む。「今後も仙台からフィギュアスケートの選手として活躍する選手がたくさん育っていってくれることを願っている」とも。
羽生選手は「フィギュアスケートの競技はいつまでも続けられることができるものではない。いつかは引退という言葉がくるかと思うが、こういったモニュメントだったり、僕らの演技だったり、音楽だったり、そういった記憶はいつまでも後世に残って、歴史として語り継がれるものだなと、あらためて感じた」と話す。
「五輪の金メダルというのは競技人生の中では最高峰といえるものかもしれないが、まだまだ僕にとっては通過点」とも。「このモニュメントを見ることによって、新たな金メダリストが仙台から生まれることを心から願っている」と期待を寄せる。