アサヒビールは1月16日、ウイスキー新商品「シングルモルト宮城峡500ミリリットル」を発売すると発表した。
同商品は「ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所」(仙台市青葉区ニッカ)のモルトウイスキーのみを使用。貯蔵年数を示すエイジング表記をなくして幅広い原酒を使用することで、「『宮城峡モルト』の特徴を残しながらフルーティーで爽やかな味わいを実現するとともに、1本1,000円台という手ごろな価格」(同社)を実現した。
同蒸留所は、北海道・余市に次いで1969年に竣工した同社第2のウイスキー蒸留所。同蒸留所で生産されるモルトウイスキーは、蒸溜所の周囲に流れる新川(にっかわ)川の伏流水を使用し、「豊かな自然の中で熟成させることによって生まれた、華やかで甘く柔らかい香りと滑らかな味わいが特徴」という。
同社によると、日本のウイスキー市場全体におけるシングルモルトウイスキーの占める割合は小さいものの、「市場は増加傾向にあり、5年間で1.5倍以上に成長、年間で40万箱を超える規模に達する」と予測。同商品の投入で、「家庭用市場でのシングルモルトウイスキーの提案強化と、ウイスキー市場のさらなる活性化に取り組んでいく」としている。
発売日は3月4日。メーカー希望小売価格は1,600円(消費税別)。