東北大学・川内萩ホールで模擬裁判公演-「震災による内定取り消し」をテーマに

「死刑と裁判員」をテーマに行った昨年の模擬裁判公演の様子

「死刑と裁判員」をテーマに行った昨年の模擬裁判公演の様子

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 仙台市青葉区の東北大学百周年記念館・川内萩ホール(仙台市青葉区川内)で10月27日・28日、模擬裁判公演「ゆらぎ-震災による内定取消訴訟-」が開かれる。

模擬裁判公演「ゆらぎ」ポスター画像

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 「一般市民の皆さまに法律問題を身近に感じていただいた上で、法律について考えるきっかけを作ること」を目的に東北大学法学部模擬裁判実行委員会が開催する同公演。1952(昭和27)年から毎年秋に行われ、今年で61回目を迎える。

 毎年テーマを決め、これまで児童虐待・内部告発・高齢者介護(老老介護)・死刑と裁判員などを取り上げた。「新たな社会問題や法律問題に注目するほか、できるだけ社会にインパクトの大きい問題や市民の皆さまの関心が強いテーマを選んでいる」(実行委員会委員長の安斎翔太さん)。キャストをはじめ、脚本や演技指導、制作、広報をすべて学生たちが行う。

 今回は、震災を主軸とした労働問題をテーマに取り上げた民事訴訟裁判劇。震災で内定を取り消された主人公が企業を相手取って起こした裁判により、企業側の事情や震災による問題の責任、家族への影響が明らかになっていく内容。「裁判を通じて心情が揺らいでいく主人公の、最後の決断に至るまでの姿にご注目いただければ」(同)。

 「震災発生後、法律がどう機能するのかということについてお伝えしたい。自分が当事者の立場になったらどのように考えるか想像しながら見てほしい」と安斎さん。「この震災がもたらしたものについて改めて考えてもらえれば」とも。

 開演時間は、27日=13時30分(13時開場)、28日=14時30分(14時開場)。入場料は、前売り=300円、当日=400円、高校生以下は無料。

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