宮城野区役所南側のJR仙石線車両基地跡に10月1日、複合文化施設「仙台市宮城野区文化センター」(仙台市宮城野区五輪1、TEL 022-257-1213)がオープンする。
1996年の宮城野区役所周辺整備計画策定に基づき、市民組織「宮城野区文化センター等基本構想策定パートナーシップ推進会議」(通称・PaToNaみやぎの)と市が共同で整備を進めてきた同施設。1999年の基本構想開始から13年の時を経て開館にこぎ着けた。総事業費は約51億3,000万円。
建物は地下3階・地上1階建てで、敷地面積は12626平方メートル。太陽光発電システムや屋上緑化を導入し、環境にも配慮した作りとなっている。
文化センターは延べ床面積6911平方メートルで、音楽演奏に適した音響設備を有するコンサートホール・愛称「パトナホール」(384席)と、可動式の客席を有し演劇・舞踊・音楽など多目的に使えるシアターホール・愛称「パトナシアター」(198席)の2つのホールで構成。リハーサル室・スタジオ・音楽練習室・楽屋も備える。
そのほか複数の施設を併設。生涯学習の支援拠点・市民の活動拠点となる「宮城野区中央市民センター」、市政に関する情報や資料を収集・観覧できる「宮城野区情報センター」は8月にオープン済み。育児支援施設「原町児童館『のびすく宮城野』」は10月1日、一般書約14万冊・児童書約7万冊・映像と音響資料約2万点をそろえる「宮城野図書館」は10月2日に開館する。
奥山恵美子仙台市長は「市民の皆さまの意見や思いを積極的に取り入れながら整備してきた施設。より多くの市民の皆さまが集い、文化の創造・発信と交流の拠点として育てていただきたい」と利用を呼び掛ける。
利用時間は9時~22時(併設施設は異なる)。10月・11月は開館記念事業として、コンサートや演劇、映画上映会などを開く予定。