仙台市宮城野区のコンベンション施設「みやぎ産業交流センター(愛称:夢メッセみやぎ)」(仙台市宮城野区港3、TEL 022-254-7111)が7月20日、営業を再開した。
「21世紀を見据えた産業と貿易の振興」を目指し、宮城県が1995年10月にオープンした同施設。展示棟・会議棟・エネルギー棟で構成され、床面積7500平方メートルの展示場は北海道・東北最大級。大規模な展示会をはじめ、見本市・コンサート・各種大会・セミナーなど、さまざまなイベントが開催されてきた。
東日本大震災の津波で施設は約2メートル浸水。受変電設備や制御盤など大半の設備機器が水没したほか、施設内に流れ込んだ自動車や漂流物の影響で、エントランスのガラス・サッシや建具が破損するなど甚大な被害を受けた。
復旧工事は昨年12月に着手し、6月15日に完了。復旧費用総額は約32億円。工事に伴い、これまで1階にあった事務室・防災センター・中央監視室を2階に移設し、受変電設備や自家発電設備の基礎かさ上げ、扉の開閉方向の見直しなど津波対策も施した。
同施設管理運営協同事業体代表の宮城産業交流センター・伊東則夫理事長は「地元企業・産業の新たな可能性に向けて、企業間そして企業と市民・消費者への橋渡しの役割を果たしていくことで、今日から明日、明日から未来へ、その名の通り『夢』を育む役割を果たしていきたい」とコメント。村井嘉浩宮城県知事は「仙台塩竈港における復興のシンボルとして、これまで以上のにぎわいを創出できれば」と期待を寄せる。
20日から始まったオープンイベント「とうほく自動車フェスタ」(29日まで)を皮切りに、今後は「シャープトータルフェアーサマーフェスタ in 東北」(8月3日~5日)、「全国やきものフェア in みやぎ」(8月18日~22日)などを開催する予定。