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仙台で市民参加型シンポジウム-震災後のアートの役割とこれから

仙台・卸町「10-BOX」を拠点に活動を行ってきた「ARC>T」

仙台・卸町「10-BOX」を拠点に活動を行ってきた「ARC>T」

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 せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町)1階オープンスクエアで4月7日、公開シンポジウム「あるくと100人会議~まちの再生、アートの再生~」が開かれる。主催は同施設と「Art Revival Connection TOHOKU(ARC>T)」。

「ARC>T」の活動の様子

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 「ARC>T(あるくと)」は東日本大震災発生後の2011年4月、震災を機に失われた文化・芸術に関する「ひと・まち・場」の再生や、アートを通じた復興活動への寄与、それらに必要なネットワークづくりを目的として、県内の舞台関係者を中心に発足。劇場などの被害状況や文化芸術のニーズ調査をはじめ、「出前」と称して避難所へのアクティビティーやレクリエーションの提供、保育園や各種福祉施設と共同でアートプログラムの開発・実施に取り組んできた。

 「現在も増えている『出前』の要望やアートプログラムの研究・開発は、元から日常に必要とされていたのかもしれないと、地域や立場の枠組みを超えたネットワークの中で感じた」とARC>T事務局長の鈴木拓さん。今回の会議で1年間の活動を振り返り、震災後に芸術文化が担った役割を検証。市民と共にこれからを考えていく。

 会議は3部構成で、内容は以下の通り。第1部「ARC>Tの報告」=ARC>Tの活動報告を中心に、これまで関わった施設の関係者などを交えて1年を振り返る。第2部「まちの再生、アートの再生」=震災から1年たった現状の検証と、仙台に文化芸術がどのように寄与できるか、アーティストや市民と意見を交換する。第3部「明日を生きるために」=仙台の未来を市民と一緒に思い描くフリーディスカッション。意見を表す「吹き出しカード」と賛同を示す「イイネ!マーク」を一般参加者に配布。積極的に会議に参加できるユニークな手法を用意した。

 「『アート』と言っても特別なものではなく、暮らしの中にささやかにも『アート』はある」と鈴木さん。「日常の中のあるアートを通して、10年後、20年後、100年後の仙台がどのようなまちになるとよいのか、一緒にスケッチできれば」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は13時~20時30分。参加無料。ユーストリームで配信も予定。

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