奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」が3月30日、2011年度最終公演「伊達の宴 2012」を終えた。
「再びよみがえる!伊達の『魂』」をテーマに、3日間計6公演を行った同武将隊。昼の部は宮城県の観光PR係長「むすび丸」も交え、「くの一にこにこ体操」やクイズ・ゲームなど来場者参加型で実施。夜の部はショー形式で、伊達政宗の人生の中心期の出来事を演劇や演武、ダンスパフォーマンスを交えて披露。伊達成実・片倉小十郎・茂庭綱元の3人を中心に、各メンバーが歌や朗読、剣舞、コントなどの個人芸も見せた。来場者数は3日間で延べ931人。
昨年、東日本大震災の影響で最終公演を行うことができなかった同武将隊。最終日にはメンバーそれぞれがこの一年の思いを話し、涙に言葉を詰まらせる場面も。最後に伊達政宗さんが「人にはそれぞれの役割があるし道がある。わしらがこうやっておもてなしをしておるのも、わしらにできることがこれだけだからだ。これからも皆、己の道を進んでしっかりと励め。伊達の宴はこれで終わるが、消えはせん。今日見たみんなの心にずっと残っておる」と締めくくり、会場一体となって勝ちどきを上げた。
31日、仙台城でのおもてなしを最後に2011年度伊達武将隊は解散。漆黒の政宗、片倉小十郎、伊達成実、茂庭綱元、くの一・海の5人が今期限りで卒業となる。「他の地域を活性化しようと頑張っている武将隊の方と力を合わせたこと、そこで生まれたことが自分の大きな財産になった」と振り返る伊達成実さん。「われら5人は卒業となるが、伊達武将隊は永久に続くことを祈っている。皆さんには新たな武将隊を支えていただければ」と呼び掛ける。