仙台市青葉区のレンタルスペース「メリラボ」(仙台市青葉区春日町)で7月16日~18日、「かんなぎ 七ヶ浜チャリティ アートグラフ展」が開かれる。
「かんなぎ」は、宮城県出身の漫画家・武梨えりさんが手がける漫画作品。美術部員の主人公・御厨仁が作った木彫りの精霊像を依り代に、「自称」産土神(うぶすながみ)の女の子・ナギが顕現することから始まるストーリー。作中に登場する神社は宮城県七ヶ浜町にある「鼻節神社」がモデルとされる。
同展を企画したのはアニメ・ライトノベル・ゲーム・ボーカロイドなど「コンテンツ発信による復興再生や新しい街づくり、地域文化創造の土壌づくり」を目的に設立された「せんだいみやぎコンテンツプロジェクト」。同実行委員会事務局の鈴木明さんは「震災で被災した七ヶ浜町は『かんなぎ』の聖地としてコンテンツツーリズムの実績があったため、コンテンツを通した支援のかたちを考えた。休載していた漫画の再開も決まったので、その応援の趣旨も込めた」と話す。
今回展示されるのは、2009年8月に東京のギャラリー「GoFa」(東京都渋谷区)で行われた「武梨えり かんなぎ展」の作品。アートグラフ14点をはじめ、タペストリー2点、等身大パネル3点、関連する模型類3点を予定。当日は会場内に募金箱を設置し、集まった義援金は七ヶ浜町へ届ける。「たくさんの方に『かんなぎ』に触れていただき、七ヶ浜復興支援にお力添えをお願いできれば」(鈴木さん)
開催時間は11時~17時(最終日は15時まで)。入場無料。16日には、アニメ版「かんなぎ」の監督・山本寛さんによるサイン会とトークイベントも行う。