宮城県気仙沼市で8月11日、「追悼と復興」のための花火大会「LIGHT UP NIPPON(ライトアップニッポン)」が開催されることが決まった。
東日本大震災による津波被害が大きかった宮城・岩手・福島の太平洋沿岸で一斉に行われる同イベント。「被災した一つひとつのまちが花火を打ち上げることで、東北を、日本を、明るく元気にしたい」との思いから、被災地内外の有志がプロジェクトを発足。行政機関や商工会などと開催に向けて協議を重ねている。
「元来、花火大会は災害や疫病で犠牲になった方々の追悼の意を込めて行われてきたもの。今回、日本各地で行われてきた花火大会を被災地の方々と共同で開催することにより、被災地の追悼と復興に貢献し、少しでも笑顔を届けたい」(同実行委員会)
開催の資金は企業の協賛と個人の募金で賄う。打ち上げる花火の数や号数は未定で、集まった金額と会場の環境に応じて今後調整していく。募金は1口1,000円からで、受け付けは7月31日まで。6月24日時点での募金総額は906万7,000円。
開催地は気仙沼市のほか、岩手県山田町・大槌町・釜石市・大船渡市・陸前高田市、福島県南相馬市・いわき市の計8カ所が決まった。仙台市内や七ヶ浜町など検討中の地域も複数あり、実行委員会では最終的に十数カ所での実施を目指す。