仙台市は6月15日、奧州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」メンバー・漆黒の政宗を「節電武将」に任命した。
震災の影響で今夏の電力供給が厳しい状況と予想されることから、市では6月15日~10月31日の期間、「仙台市省エネ・節電運動」を実施すると発表。夏季電力使用量の昨年比15%削減を市民に呼び掛ける。
中でも7月1日~9月30日を節電強化期間に定め、市内で啓発イベントを展開。市役所・区役所でもエレベーターの間引き運転、間引き照明やLED電球への切り替えなどで全庁舎での電力使用量を20%削減する。「震災からの復旧・復興の中で、新しい次元の省資源・省エネルギー防災都市を皆さまと一緒に作っていきたい。生活の知恵で節電の夏に取り組んでもらえれば」(奥山恵美子市長)。
節電運動のメーンキャラクターとして「節電武将」に任命された漆黒の政宗。奥山市長から任命状を手渡されると、「しかと承り申す。無駄を斬る、電気を切る。復興の足を止めないためにも、いざ皆で節電じゃ」と意気込んだ。主な活動として、市内の事業所や店舗を訪問して「節電チェック」を行うほか、啓発イベントにも出陣する。
早速市役所内を巡回し、くの一・海と隠密・空に不要な照明を消させた漆黒の政宗。「無駄をなくし、わずかな工夫を実践するだけでも多大な効果があるのじゃ。共に楽しく節電していこうではないか」と言い残して本陣に戻った。