せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町2、TEL 022-713-3171)が1月26日、開館10周年を迎えた。
2001年の開館以来、アートギャラリー、図書館、映像メディアセンター、「目や耳の不自由な方への情報提供」という4つの機能を融合した複合文化施設として場を提供し、情報を発信。映画祭やアートイベント、シンポジウムも多数開催してきた。年間約100万人に利用されている。
建築家・伊東豊雄さんの設計による建物は、13本の鉄骨独立シャフトと7枚の鉄骨フラットスラブによる構成が特徴。「2001年度グッドデザイン大賞」「第43回建築業協会賞」「世界建築賞2002 東アジア地域ベスト建築」「2003年 建築学会作品賞」「第10回 公共建築賞(国土交通大臣表彰)」など数々の賞を受賞するなど高く評価され、海外からも観光客が多く訪れる。
今月21日には「オープンスペースのフロアをチューブ状の透明な柱で支えた先鋭的な建物を生かし、あらゆるバリアから自由であることなどを表明したメディアテーク憲章により、市民、アーティスト、学生、スタッフなどがつながった多彩な活動を展開。新たな文化発信拠点として地域の活性化に貢献した」として、「地域創造大賞(総務大臣賞)」を受賞した。
同施設の佐藤泰副館長は「振り返るとあっという間だったが、その間にご来館いただいた方が1千万人を超えることを考えると、ありがたさとともに重さも感じる」とコメント。「メディアテークの価値をただ消費してしまわずに、そこから新しい価値を創造していけるかどうかが私たち仙台市民に問われている。次の10年を一緒に考え、挑戦していきましょう」と市民に呼び掛ける。
開館時間は9時~22時。毎月第4木曜休館。