仙台・卸町のクリエーター向けシェアオフィス「TRUNK」(仙台市若林区卸町2、TEL 022-237-7232)で12月10日、映像祭「occur(アカー)2010 摩磋 -massage-」が開幕した。
主催は、音と映像のフェスティバル開催を通して「クリエーティブな都市づくり」を模索する団体「FesLab(フェスラボ)」。テーマの「摩磋(マッサ)」は摩擦の「摩」と切磋琢磨(せっさたくま)の「磋」を合わせた造語で、「視覚と聴覚、そして私たちの創造力をもみほぐし、磨き上げるキーワード」と同団体代表の柿崎慎也さんは説明する。
期間中、会場に3つの展示を常設。世界26カ国・237の応募作品の中から選ばれた11の優秀作品を上映するデジタル・フィルム・フェスティバル「DOTMOV」仙台巡回展、仙台・東北の映像クリエーターや、「むつデジタル映像フェスティバル」出展作、東北芸術工科大学の学生作品などを上映する「FesLab selection」、姉弟アートユニット・SHIMURABROS.の作品を展示するコンセプトルーム「SHIMURABROS. in room 35」を展開。
各種イベントも開催。10日のオープニングでは、サイボーグやジェンダー、ポップカルチャーなどをテーマにした作品を手掛けるアーティスト・スプツニ子さんによるトークセッションが開かれ、今月8日に文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品「カラスボット☆ジェニー」などを解説。東北生活文化大学講師でメディアアーティストの渡辺圭介さんによるライブインスタレーションも行われた。
今後のイベントは以下の通り。11日=スプツニ子さんと東北大学月面探査機開発チームが参加者とともに「月で実現したいアート」を考えるワークショップ「When Planet Meet」、17日=SHIMURABROS.によるトークイベント「イマジネーションをもみほぐす」、18日=和田永さんらによる「Open Reel Ensemble」ライブ、23日=漫画家のタナカカツキさんと写真家の池田晶紀さんによるクロージングイベント「最期のひともみ」。18日からは協力企画として、せんだいメディアテーク(青葉区春日町)で「シアター・マッサージ」も。
常設展の開催時間は10時~20時(土曜・日曜・祝日は18時まで、月曜は休み)。入場・参加無料。今月23日まで。