デアゴスティーニ・ジャパン(東京都中央区)は来年1月18日、「週刊 戦国甲冑(かっちゅう)をつくる」を創刊する。
特定分野に関する知識や情報を、週刊・隔週刊形式で提供する同社のマガジンシリーズ。これまで歴史・映画・音楽・人物・乗り物・アニメなどで135タイトルを展開し、累計4億冊を売り上げる。数年前からは戦国時代ブームに着目し、「週刊 安土城をつくる」「週刊 戦国武将データファイル」を発売。「好評を得たことから今回の企画に至った」という。
今回発売するのは、パーツ付き「本格甲冑模型」クラフトマガジン。毎号付属のパーツを組み立てることで、伊達政宗公所用の甲冑「黒漆五枚胴具足」を2分の1スケールで再現できる。「戦国時代に関連した模型として、特に人気が高く特徴的な甲冑である伊達政宗公所有の甲冑模型を作ろうということになった」(同社広報担当者)。
完成品の大きさは高さ約80センチ・幅約38センチ。パーツ素材には、金属・皮革・麻布・正絹・組みひも・馬毛など、当時の素材に近いものを使用。組み立て方も本物の甲冑の工法を元にした。「詳細な調査と研究を重ね、全国でも数名しかいない甲冑師の協力を得て完全再現した」(同)。
誌面は、平安時代末期から江戸時代にかけての甲冑の構造や特徴・機能などを解説する「日本の甲冑」、戦国時代を中心とする合戦の経緯・戦法・その後の影響などを時系列に沿って解説する「合戦の真実」、伊達政宗公の生涯を紹介するドキュメンタリー「政宗の生涯」など6つの章で構成。「組み立てガイド」では、組み立て手順や工具の使い方を「初心者でもわかりやすいように」写真付きで示す。
中高年男性をメーンに模型ファンや戦国武将ファンをターゲットに据えるほか、「政宗公のお膝元である宮城県を重要なターゲットマーケットと考えている」という。「仙台の方々にぜひ、自分の手で政宗公の甲冑を作り上げる楽しみを味わっていただければ」。
A4変形判13ページ。価格は、創刊号=790円、2号以降=1,990円。全55号。