仙台で製めん業を営むアオキ(本社=仙台市宮城野区扇町2)が昨年12月に販売を始めた「伊達の米めん」が話題を集めている。
「宮城県のおいしい米を、もっと多くの方々に届けたい」(同社広報担当者)という思いから生まれた同商品。原材料の8割に宮城県登米市産の米粉を使い、同社主力商品である冷めんの製法を活用した「新タイプの米めん」で、「独特のモチモチ感、歯応え、つるりとしたのどごしが特徴」。生めんながら日持ちし、常温で100日の保存が可能だという。
沸騰した湯でゆで、付属のスープで食べる。「温めんは塩ラーメン・フォー・鍋焼き・雑煮・カレーなど、冷やしめんはサラダ・ピビンめんなどのアレンジも合う。くずきりのように、きな粉と黒みつをかけて甘味として食べてもいただいても」。
「新ジャンルの商品なので、置いているだけでは反応が少ない」と、スーパーで調理の実演や試食販売などを実施。平均100パックが完売するなど、徐々に反応が広がっている。「米めんは一般的に販売価格が高く、日常的に食する商品にはなりにくい状況だったが、独自の製造技術によって低価格に抑えられた」ことも消費者に訴求する。
同担当者は「江戸の人々の食生活を支えたと言われる歴史ある宮城の米を使ったこのめんが、讃岐うどんや稲庭うどんと並ぶご当地めんとして全国に広く知られるように育てていきたい」と意気込む。
2食入りで、価格はオープン(希望小売価格398円)。