企画から運営まで学生の手で-東北生活文化大が学外ファッションショー

エル・パーク仙台で行われた東北生活文化大ファッションショーの様子。大学関係者は「毎年定着していけば」と意気込む

エル・パーク仙台で行われた東北生活文化大ファッションショーの様子。大学関係者は「毎年定着していけば」と意気込む

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 エル・パーク仙台(仙台市青葉区一番町4)・スタジオホールで2月22日、東北生活文化大学(泉区虹の丘1)の学生によるファッションショーが開催された。

個性的な演出でそれぞれのファッションを表現

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 ショーはこれまで同大学祭で毎年行われていたが、年々出品数が増加し、衣装の完成度やショーの構成も充実してきたため学外での開催を決定。ショーの企画から設置・運営までを、家政学部家政学科と生活美術学科、短期大学部の学生60人で手がけた。

 大学祭のショーでは準備期間に約半年を設けるが、今回は会場決定から本番までが3カ月という短期間で、ギリギリまで作業が続いたという。家政学科服飾文化専攻2年で学生ショー総括の栗田千紘さんは「学外施設での初のイベントなので楽しみだった反面、練習場所と会場の大きさの違いや機材の違いなどで、本番会場に移ってからも不安があった」と振り返る。

 ショーは、「The human ~makes my world~」をコンセプトにした2部構成で展開。第1部では「Emotion」をテーマに、「喜=ピンク、怒=レッド、哀=ブルー、楽=イエロー・ゴールド」と4つの感情を色とデザインで表現。第2部は「My World」をテーマに、デザイナー独自の世界観を自由に表現した。ショーは30分間で、全35作品を披露。音楽や照明なども学生が担当し、「明るめの曲やモデルの動きに合わせた演出など、みんなで楽しめるショーを意識した」と生活美術学科2年・学生ショー総括の菅原千里さんは話す。

 ショーは13時と15時の2回行われ、高校生や同年代の学生、一般市民など約200人がそれぞれの発表を熱心に見守り、エンディングでは場内から大きな拍手も起こった。ショーを終えた菅原さんは「始まった時はハラハラしていたが、ショーが進むにつれてモデルたちの楽しさが伝わってきた」とホッとした様子で、栗田さんは「2ステージでは足りないくらい本当に楽しかった。先生方やスタッフのみんなをはじめ、たくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱい」と話す。

 同大家政学科服飾文化専攻講師の川又勝子さんは「すべてを自分たちで行ったことで得た企画力、実行力をはじめ、60人というチームでの仕事を通して社会人としての基礎力を養えたと思う。それをぜひ将来に生かしてもらえれば」と期待を寄せる。

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